アイコン また、カンガルーケアで赤ちゃんが、福岡の国立病院

独立行政法人国立病院機構九州医療センター(福岡市、ヤフードーム前)で2009年11月に生まれた次女(1)が植物状態になったのは、出産直後、助産師らが観察を怠ったのが原因として、福岡県糸島市の両親らが5月13日、同センターを相手に約2億3千万円の損害賠償を求める訴えを福岡地裁に起こした。
両親らは出産直後から赤ちゃんを母親に抱かせる「カンガルーケア」が、機械を用いたモニタリングなどの観察もないまま、不適切に行われたと主張している。
朝日新聞(次のHPで全文掲載) 
http://www.asahi.com/national/update/0513/SEB201105130019.html 

カンガルーケアは、赤ちゃんが、母親の38度のお腹の中から生まれてから、低温の空気(産科病室27~28度)に馴染まないうちに、母乳の出が良くなるとか、親と子の絆が深まるからという病院側(御用学者団体の厚労省・ユニセフが推奨)の一方的な考え方で、赤ちゃんを長時間抱っこさせ、赤ちゃんが低体温症からいろいろな病気を誘発している生まれたての赤ちゃんの取り扱い方である。 
こうしたカンガルーケアの赤ちゃんの状態は、赤ちゃんしか分からず、事故が発生する時は必ず、病院側から母子が放ったらかしにされ、赤ちゃんのケアが充分行われないことに起因している。

カンガルーケアが、発案されたボコダ(南米コロンビア)のように保育器もないところならいざ知らず、また、生まれてくる赤ちゃんを嫌うような状態の女性だったら別(看護士の監視の下に)であろうが、殆どの女性が生まれる我が子を愛してやまない。

それなのにわざわざ何故、生まれたての赤ちゃんをカンガルーケアする必要があるというのであろうか?、国立病院たるものが・・・。
昔から、生まれたての赤ちゃんは、産湯に浸からせ、少しづつ空気や温度に馴染ませるのが日本の産婆さんの英知がある。

以前、カンガルーケアの批判記事を書いたが、推奨医師と思われる方々から、いろんな批判を受けた。
福岡の久保田医師への取材やユニセフへの取材も行っての記事だったが・・・。

しかし、カンガルーケアに危険性がある以上、その責任は病院側にあるといえる。また、赤ちゃんの健康に問題がないように病院側は最善の善感注意義務を帯びる。
ましてや、当該の事件では、帝王切開している母体であり、麻酔や鎮痛剤などで意識が朦朧としている母親に生まれたての赤子を看護士の付き添いもなしに何時間も抱っこさせるとは、病院側が言うように「乳幼児突然死症候群」と断定するには、はなはだ疑問が残る。
 
自分の家内も帝王切開での出産であったことから、母子が心配で心配でたまらなかったことを今でも思い出す。その時は長期間、子どもは保育器に入れられていたのを思い出す。

久保田医師によると、厚労省がWHO/UNICEFの「母乳育児を成功させるための10カ条」を後援し始めて2~3年後から「乳幼児突然死症候群」や「発達障害」が急激に増加しているデータがある。その増加傾向は、カンガルーケアを導入した米国でも同様であるとしている。

厚労省や権威の塊の御用産科学会はいい頃加減、こうした事故を真摯に受け止め、カンガルーケア導入における注意点の喚起やこうした事件の情報を全産科医に提供すべきである。
長崎での悲しみを、福岡での悲しみを再び発生させてはならない。
 

[ 2011年5月14日 ]
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