アイコン メディビックグループ ストップ高/欧州医薬品庁から高評価の審査結果受ける

薬効は遺伝子により異なり、遺伝子を解明して有効な薬を提供

この度、欧州医薬品庁(EUROPEAN MEDICINES AGENCY=EMA)は、2011年1月開催の定例会議において、同社グループがEleison Pharmaceuticals,Inc.(エリソン社)と共同開発中の抗ガン剤「Glufosfamide」(グルフォスファミド)に関して、オーファンドラッグ(希少疾病用医薬品)としての、非常に高評価の審査結果を発表した。

EMAにおいて、1月11日~12日に行われたオーファンドラッグ審査では、「すい臓がん」に対する治療薬としてグルフォスファミドを、EU圏内においてオーファンドラッグとして開発することができる権利の審査で非常に有望な薬剤として欧州委員会(European Commission)に対して、推奨する意見を採択し、これを公表した。

EU圏ではオーファンドラッグとしての開発に関する承認では、産業実現性をも考慮して審査がなされており、その結果、オーファンドラッグとして有望な候補薬剤であることが示された。
同社グループは、共同開発パートナーのエリソン社との連携を強め、米国におけるグルフォスファミドの開発経過を注視しつつ、アジア地域における開発又はライセンシング活動を進めているところである。
今般のEMAでの前向きな公表は、グルフォスファミド開発進展に大きな材料になると考えているとしている。

≪参考≫
■Orphan Drug(オーファンドラッグ)
一般的に希少疾病医薬品といわれ、医療上の必要性が高いにもかかわらず、患者数が少ない難治疾病に対する開発可能性の高い医薬品を示す。
オーファンドラッグとしての指定を受けた場合、税制上の優遇、開発助成金の援助、特許や使用権の延長などの優遇措置が講じられる。

㈱メディビックグループ(ゲノム創薬ベンチャー。遺伝子解析等創薬支援行う)
同社グループは、個人の体質に合わせて副作用の少なく効果の高い薬を処方できるテーラーメイド創薬の実現を目指す企業。
具体的には、医薬品開発や研究などを行う製薬企業や研究機関などに対し、個別化医療やテーラーメイド創薬を推進するサービスや製品を提供している。

薬の効き目の個人差を示す体質は、遺伝子によって決められている。個人の遺伝子タイプが分かれば、体質に合ったより効果の高い薬を選択し処方することができ、また、副作用も最小限に留めることができる。このため、製薬企業では遺伝子と薬の関係を調べて医薬品開発をするようになってきている。
そこで必要となるのが、PGx(ファーマコゲノミクス)。同社グループは、PGxを総合的・戦略的に支援できる体制を整えている。

同社グループが独自に築いた、バイオ最先端の技術・情報網、そして医療機関・製薬企業などとの幅広い人的ネットワークの活用により、PGxに対するニーズを的確に掴み、顧客の要望に適した満足度の高いサービスを提供している。
また、これまでに蓄えてきたノウハウを個人向け健康管理支援サービスとして展開している。
同社グループは、個の医療と個の健康管理を総合的・戦略的に支援できるユニークな存在として実績を積み重ねることにより、圧倒的に優位なビジネスポジションを築いている。

同社の株価は、17%高のストップ高(21日8,430円⇒9,930円気配)となっている。
 

[ 2011年1月25日 ]
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