平成23年度都市景観大賞/国交省 横浜象の鼻地区/日向市等 大賞受賞
「都市空間部門」「大賞」(国土交通大臣賞)
■地区名:日本大通り・象の鼻地区
■面 積:約12.4ha
■所在地:神奈川県横浜市
■応募者:横浜市、日本大通り活性化委員会、㈱ワコールアートセンター
■地区の概要:
当地区は、開港期から横浜の中心であった関内地区の中央に位置し、都市の軸線を構成している。両地区を含む関内地区は、1970 年代以降、都市デザインの手法により横浜の個性を活かした魅力的な都市づくりが展開された地区である。
日本大通りは、2002 年に歩行者空間を拡充する再整備が行われ、沿道には事務所や公的行政施設が多く立地しており、歴史的建造物も集中している。
象の鼻パークは、横浜開港の地でありながらも最近まで港湾施設として市民が立ち入れない場所であったが、2009 年に開港150 周年を記念して港湾緑地として整備され、市民に開放された空間となっている。これによって日本大通りから海を臨むビスタが確保された。
これらの整備とともに、地域の団体や民間との連携によるオープンカフェや創造都市の取組みなども始まっており、横浜を代表する空間となっている。
他の大賞受賞(全3)は、
(2)三国街道塩沢宿 牧之通り地区(牧之通り組合、牧之通り射干の会、新潟県南魚沼市)
(3)ガーデンシティ舞多聞みついけプロジェクト地区/兵庫県神戸市:神戸芸術工科大学、舞多聞みついけコミュニティ、都市再生機構西日本支社
「景観教育・普及啓発部門」大賞(国土交通大臣賞)
対 象:日向市駅周辺のまちづくりを題材としたまちづくり課外授業
受賞者:宮崎県県土整備部・日向市
活動の概要:
宮崎県と日向市が共同して、日向市駅周辺のまちづくりを題材に、実際の事業進捗と連携したモノづくりのプロセスを体験し学ぶ(子供たち自らが街のことを考え、デザインし、制作する)という景観まちづくり学習を、小・中・高校生を対象に2002年より継続的に実施している。
講師陣には、まちづくり事業に関わる学識者・専門家等を招聘することによって、景観まちづくりやモノづくりに対する子供たちの意識向上はもとより、授業関係者間の交流ネットワークが構築され、市民自らが公共空間を利活用し、駅周辺の景観を維持管理する市民活動に大きく貢献している。
みんなの手作りで完成した夢空間を使って発表会を開催。子供たち自身が企画し、家族や下級生を招いて開催している。
他の大賞(全2)は、
■所在地:新潟県佐渡市
■活動名:宿根木観光ボランティアガイド活動
■応募者:佐渡市立小木中学校 宿根木観光ボランティア部
他に優秀賞として、
■所在地:宮崎県宮崎市
■活動名:中学生のための景観教室
■応募者:社団法人 宮崎県建築士会・宮崎市
■活動の概要:
宮崎市においては、景観学習を中学校の授業の中に取り入れた「景観教室」を平成14 年度より継続的に実施している。
また平成21 年度からは(社)宮崎県建築士会(宮崎市景観整備機構)と宮崎市がタイアップして民間団体・学校・行政の協働により授業を実施している。
具体的には、中学校において、夏休みや修学旅行を通して地元や先進地等の景観写真を撮り、想をレポートに纏める「景観の調査」活動をはじめ、学校周辺の商店街等を歩き、現状のまちなみを知るとともに、議論を深めながら今後の地域のあり方について考える「まち歩き」活動、また授業を通して得たものに基づいて、地域の将来の景観やまちづくりのあるべき姿についてパネルや模型を作って提案する「景観の提案」活動等を実施している。
これらの活動及び成果は報告書にまとめ、市内の各中学校や関係団体等に配布するとともに、市ホームページに掲載し、広く啓発を行っている。
グループごとに街並み模型を作成し、それらをつなげ、あるべき景観を検討している様子
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