アイコン 福津市民の皆さんへ  騙されるでないぞ!

福津市(福間町と津屋崎町が平成17年1月合併して誕生、人口5万5千人)は、津屋崎庁舎を約10億円もかけて福津庁舎に統合しようと計画している。
福津市は、津屋崎庁舎を実質廃止し、10億円もかけ福間庁舎敷地に増築統合する計画である。福間庁舎から津屋崎庁舎は車で15分程度しかかからないというのに。

なんで、福間庁舎での廃品回収がなくなったのかと思っていたら、こんな魂胆があったのだ。不便でならん。

福津市当局は、庁舎の新建築(=増築)に当って、わざわざ市民にアンケート調査を行い、用意周到に事を進めている。

ところが、問題点がいくつもある。
一つ目は、これまで多くの市民予算を費やしてきた福間駅東の大区画整理事業地が計画通り売れるかどうか、大きな疑問が取り沙汰されている点である。
大きな借金を背負い開発したものの、住宅用地の売却がスムーズにいくか疑問視されている。福津市も開発ありきの借金天国になる可能性があるのである。

福岡市寄りの利便性の高い新宮町(新駅開業)・古賀町(新駅開業)で大規模住宅地開発がなされている中で、福間の区画整理事業地が、こうしたライバルとの競争に勝てるのだろうか、不動産デベロッパーからは疑問視されているのが現実である。

二つ目は、福津市は国民健康保険料を大幅に引き上げようとしている。国からは消費税の増税がはかられるというのは周知の通りである。不景気のさなか世帯の可処分所得は減るばかりである。こうした中に、市民の負担になる約10億円(総費用)ともされる新庁舎建設が必要なのであろうか。当然、国民健康保険も区画整理事業地に新住民がいっぱい入り、受け入れ額も大きくなると思われるが・・・。

津屋崎庁舎は、バブル期に建てられた立派な建物である。これ待て立派なカメリアホール横にあり、これまでも庁舎として機能してきた建物である。

三つ目の疑問は、アンケート調査で、庁舎増築賛成の市民の多くが、福津市の「施設維持費の節約のためならば、新庁舎増築も止むを得ない」と回答している点である。
本年1月に実施されたアンケートで市民は、「統合した方がよいと思う」とした人が全2,018人中44.5%の897人(「統合の必要性なし」663人、32.8%)。
そのうち、統合した方が良い理由については「施設管理費の節減など効率化」701名(78.2%)と圧倒的に施設管理費の節減を上げている。

<騙されるでないぞ>この経費節減の根拠となっているのには訳がある。福津市がアンケートの説明資料に、意図的に津屋崎庁舎の今後の維持経費を掲載していない点にある。アンケート対象市民に対してそのことを知らせていない。そのため、経費節減のためならばという条件付で福間庁舎増築を了解しているのである。
市が計画している通り、津屋崎庁舎の極一部を喫茶店に活用するとして、いくら維持費に貢献するのだろうか(集客も期待できないが・・・)。また公民館や施設として利用したとして、どれほど市民から利用料を取れるというのであろうか。津屋崎庁舎の隣には各種会議室を備えたカメリアホールがあるというのに。また津屋崎庁舎から車で10分も行けば福間中央公民やふくとぴあなど立派過ぎるほどの市民の利用施設がある。

福津市は、津屋崎庁舎を福間庁舎に統合したとしても以前通りにかかり、現行の年間維持費は約8,000万円(新庁舎を増築すればちょっぴりだけ安くなるが、新庁舎の経費が新たにかかり、市を総じて大幅に維持管理費は増加することになる)の殆どは変わらず必要であり、施設管理費の節減効果など100%断じてないと言っておこう。
そこまで統合したかったら、福間庁舎か津屋崎庁舎の片方を解体すれば、解体費を見込んでも、福津市にとって将来的には大きなプラスとなろう。

こうした津屋崎町庁舎の年間維持費が殆ど変わらないということを、福津市がアンケートに記載しなかったことは、市民を愚弄するものであり、福津市の所轄関係者の責任問題に発展しよう。

福津市の暴走をチェックする市民が選んだ福津市議会、その議員たちは全員建設ありきなのか? 福津市ではポスター事件も抱えたまま、何故か犯罪者の議員たちが、今もって居座ったまま議員報酬を貰っている有様である。こん新庁舎建設(=増築)も含めて傷の舐め合いでもしているのだろうか。

福津市庁舎には、議会も含めていくつも会議室があるが、近隣の中央公民館・ふくとぴあなど福津市の関連施設は山ほどあり、利用すればよい。ましてや、市の機関そのものを、有り余る公民館などの施設の一部に移転させることだって可能である。
庁舎統合を100歩譲って、現行の福間庁舎横の図書館を内部改造しての統合だってありうる。図書館はふくとぴあか福間中央公民館の中に持っていけば済むことである。
市民政治は格好ではない。今の夕張市のような努力が必要である。

下の建物群を見ていると、国の1,000兆円の借金がよく理解できるというものだ。

 


福津市津屋崎庁舎


福間町手光 ふくとぴあ


福間町 福間中央公民館(半端な公民館ではない607席の大ホールあり)


津屋崎町 カメリアホール(508席の大ホールあり)福津市津屋崎庁舎そば
 

[ 2011年12月12日 ]
モバイル
モバイル向けURL http://n-seikei.jp/mobile/
スポンサードリンク

※Google・Yahoo japan!・Twitter・ライブドア・はてな・OpenID でログインできます。

コメントする

関連記事

  • この記事を見た人は以下も見ています
  •  
  • 同じカテゴリーの記事です。
  •   
九州倒産情報
日本一たい焼き
サイト内検索