アイコン 住宅リフォーム市場調査の結果発表/矢野経済研究所

 矢野経済研究所では、住宅リフォーム市場2011年第3四半期の短期的な市場トレンド調査を実施した。

<調査結果サマリー>
 2011年第3四半期の住宅リフォーム市場規模は前年同期比17.9%増
 2011年第3四半期(7~9月)の住宅リフォーム市場規模は1兆7,234億円、前年同期比で17.9%増と推計。
また、2011年の1~9月の市場規模は4兆2,449億円、前年同期比で2.2%減と推計。震災以降10%以上の落ち込みをみせていたが、第3四半期で大きく盛り返している。2011年度上半期(4-9月)の市場規模は、3兆1,902億円、前年同期比で2.0%増と推計していた。
 東日本大震災により建材・設備のサプライチェーンにもダメージがあったことに加えて、仮設住宅向けの建材・資機材が優先されたため、建材・資機材の供給が不足していた時期もあり、リフォーム事業者もあまり積極的なセールスができなかった。こういった状況がある程度落ち着きをみせ、リフォーム事業者側の営業活動と、手控えられていた生活者のリフォーム需要が一気に顕在化したものと考える。

2011年の住宅リフォーム市場規模は、5.7~6.0兆円を予測
 第2四半期を終えた時点では、震災の影響や上半期の状況を考慮して、5.2~5.6兆円へ下方修正した。今回の第3四半期の好調な需要を考慮して、2011年の市場規模を5.7~6.0兆円(前年比▲4%~+1%)と予測。
第3四半期の大幅な伸びは、リフォームを控えていた需要層が第3四半期に顕在化した短期的な需要であり、本格的なリフォーム需要の回復には今しばらくかかるものと考える。
 この冬も夏場と同様<節電>がキーワードとなる。
住宅リフォーム分野でも関連する太陽光発電システムなどは依然好調に推移している。しかし、住宅設備交換や間取り変更といった住宅リフォームについては、あまりプラス要素にはなっていない。
耐震リフォームや省エネ・断熱リフォームなどはこれから需要の掘り起こしをもっとしていかないといけない。
第三次補正予算で住宅エコポイント制度が復活したものの、規模が縮小され、ポイント付与条件が厳しくなっていることから従前の制度ほどの波及効果への期待値も小さいと考える。
しかし需要が動き出したという部分は大いにプラス評価できる部分であり、今後の動向に注目したいとしている。

<住宅リフォーム市場とは>
 本調査における住宅リフォーム市場とは、「10m2超の増改築工事」・「10m2以下の増改築工事」・「設備修繕・維持関連」・「家具・インテリア等」の4分野をさす。

 

[ 2011年12月15日 ]
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