アイコン 中国事情 PMI指数大幅下落 正念場か

HSBC(グループ本部:イギリス、83ヶ国、1万店舗)は23日、11月の中国の製造業購買担当者景気指数(PMI)速報値を48と発表した。前月の51から大幅な低下を見せている。
50を下回ると景気後退とみなされるが、2009年3月以来、2年8ヶ月ぶりの低水準を記録している。

市場では、PMIの一定の悪化は予測されていたが、下落幅の規模は予想外。1ヶ月のPMIだけで中国経済の今後の動きを断定することはできないが、景気後退を示す数字の出現は、中国経済が失速する可能性が大きいことを裏付けている。

受注減少は、外需の縮小より、内需の冷え込みが大きく響いているとされる。海外からの受注はこの1ヶ月むしろ改善傾向にあり、内需低迷が全体を押し下げている。
ここ数ヶ月のPMIの改善は、企業が在庫補填のために生産を拡大したことによるもので、需要の増加という側面は少なく、在庫補填調整も終わりPMI指数を押し上げたものとみられている。

世界経済をリードしている中国経済にとって、世界経済の後退、国内インフレ抑制策の浸透及び不動産向け金融の引き締めなど景気を抑制する要因が多くなっており、中央銀行の匙加減は正念場を迎えているようだ。

こうしたPMI指数の悪化を受け、中国人民銀行(中央銀行)は今後、預金準備率の引き下げや融資の拡大などの景気刺激策を導入するものと市場ではみられている。

 

[ 2011年11月28日 ]
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