アイコン 11月の鉄鋼生産概況を発表/日本鉄鋼連盟

工場11月粗鋼生産870万トン、前月比8.3%減、前年同月比3.2%減  生産調整中

◎2011年11月の鉄鋼生産は、銑鉄、粗鋼、熱間圧延鋼材のいずれも前月比、前年同月比とも減少した。
○ 銑鉄生産は654.3万トンと前月に比べ56.1万トン、7.9%減少、前年同月比2.5%減少となり、前年同月比では3カ月連続の減少となった。
また、1~11月では7,461.1万トンと前年同期比1.0%減となった。なお、11月末の高炉稼働基数は前月同様の33基中27基であった。

○粗鋼生産は869.5万トンと、前月比78.3万トン、8.3%減少、前年同月比3.2%減少となり、前年同月比で3カ月連続の減少となった。
11月の1日当たり粗鋼生産は28.98万トンで、10月の同30.58万トン比5.2%減だった。また、1~11月では9,919.6万トンと前年同期比1.2%減となった。
  
炉別生産をみると、
転炉鋼が649.3万トンと前月比9.8%減(前年同月比5.8%減)、
電炉鋼が220.2万トンと同3.3%減(同5.2%増)となり、
前年同月比でみると転炉鋼が3カ月連続の減少、電炉鋼は5カ月連続の増加となった。
 
鋼種別生産では、
普通鋼が659.5万トンと前月比8.3%減(前年同月比4.2%減)、
特殊鋼が210.1万トンと同8.2%減(同0.3%減)となり、
前年同月比では普通鋼は4カ月連続の減少、特殊鋼は2カ月振りの減少となった。

○熱間圧延鋼材(普通鋼、特殊鋼の合計)生産は776.5万トンと前月に比べ39.3万トン、4.8%減(前年同月比2.0%減)と、前年同月比では9カ月連続の減少となった。また、1~11月では8,741.1万トンと前年同期比2.4%減となった。

○普通鋼熱間圧延鋼材(一般)の生産は596.3万トンと前月比33.8万トン、5.4%減(前年同月比3.3%減)となり、前年同月比では9カ月連続の減少となった。また、1~11月では6,875.9万トンと前年同期比3.0%減となった。
  品種別では、
条鋼類は156.9万トン、前月比1.4%減(前年同月比4.7%増)で、前年同月比では2カ月連続の増加となった。

鋼板類は432.4万トン、同6.9%減(同6.2%減)となり、前年同月比では10カ月連続の減少となった。
 
主要品種の生産内訳をみると、最大のウエイトを占める広幅帯鋼が323.1万トン(前月比8.8%減、前年同月比6.8%減)と、前年同月比で10カ月連続の減少となった。

厚板は103.2万トン(同0.2%増、同3.3%減)と、前年同月比で5カ月連続の減少となった。一方、条鋼類では小形棒鋼が78.7万トン(同3.5%減、同7.3%増)と前年同月比で5カ月
連続の増加となった。

H形鋼は27.4万トン(同4.2%減、同6.7%増)と同2カ月連続の増加、大形形鋼は8.2万トン(同6.4%増、同3.1%減)と同2カ月連続の減少、

中小形形鋼は7.8万トン(同18.3%減、同5.0%減)と同2カ月振りの減少となった。

○特殊鋼熱間圧延鋼材の生産は180.2万トンと、前月に比べ5.5万トン、3.0%減(前年同月比2.6%増)となり、前年同月比では2カ月連続の増加となった。また1~11月では1,865.2トンと前年同期比0.2%減となった。

(・・・経済や財政を反映して公共投資や設備投資が行き詰っており、震災復興の本格化を待たねば、溶鉱炉の灯りも暗かろう。)

[ 2011年12月21日 ]
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