ローヤル電機は、ワシ興産に対し１２億円の貸付金が焦げ付いており、業績及び財務内容の悪化は避けられない。
同社は１０月２５日付けで、小野グループ関係の役員である（取締役）小野光太郎取締役会長、小野稔取締役副社長、松田文彦取締役の３名が引責して辞任したと発表している。
また、２７日には、財務上は貸付金以外事業取引はなく、子会社の（株）多賀製作所とともに製販活動に支障はないとしている。
今後のローヤル電機株の小野ホールディングスの持株の移動の成り行きが注目される。
今 回の小野グループの経営の行き詰まりに慌てふためいたメインバンクの福井銀行にしても、ローヤル電機の平成２４年３月期末、商取引がないワシ興産に対し短 期貸付金４億円が新たに発生、平成２５年３月期第四半期の財務諸表ではその短期貸付金は消えたものの、固定資産の「投資その他の資産」の「その他」科目 が、平成２４年３月期末の７０百万円から６億２７百万円に急増していることに着目すべきだったかもしれない。