アイコン 福岡県の10月までの住宅着工状況  福岡マンション販売ランキング

日本一元気が良いとかいわれる福岡市を抱える福岡県の住宅着工戸数の推移を、用途別に見て、今後の動向を検討してみる。

福岡県の着工戸数推移 年別月別
月/年
2011
2012
2013
2014年
1
3,075
2,985
2,756
3,061
11.1
2
3,017
2,766
2,938
2,698
-8.2
3
2,954
2,867
3,366
3,669
9.0
4
2,574
2,592
3,550
3,181
-10.4
5
2,512
2,727
3,526
3,143
-10.9
6
2,897
3,237
3,486
3,598
3.2
累計1~6
17,029
17,174
19,622
19,350
-1.4
前期比
12.0%
0.9%
14.3%
-1.4%
 
7
3,168
2,899
3,619
2,520
-30.4
8
2,897
3,041
3,283
2,981
-9.2
9
2,518
3,053
3,785
3,160
-16.5
10
3,233
3,275
3,536
3,225
-8.8
1~10計
28,845
29,442
33,845
31,236
-7.8
11
3,039
3,155
4,083
 
 
12
3,186
3,514
3,407
 
 
35,070
36,111
41,335
 
 
前年比
12.6%
3.0%
14.5%
 
 
4~10計
19,799
20,824
24,785
21,808
-12.1
 
<賃貸マンション>
 福岡県では賃貸マンションの建設ばかりが住宅着工戸数を牽引している。
福岡市は高速道や新幹線が完成するたびに人口増加が続き、その受け皿として地場投資用賃貸マンション業者も多い。九州全体で福岡に一極集中している。人口が増加すれば、消費も拡大し、サービス産業中心に雇用も増加している。
福岡市はまだ開発途上で、外環状線のような大型案件は少なくなったものの、市内でも道路拡張や新設が行われ続け、そのたびに金持ちを大量創出している。そうしたことから、金持ちとなった資産家が資金使途において、賃貸マンションの経営に乗り出すことが多く、建設ニーズが高い。
ましてや、来る1月から相続税が実質上がることから、先行投資としても増加してきた。
福岡市は、道路開発を中心にこれまでに多くの資産家を生み出しており、資産家も底が深い。当然、都心近場の資産家もこうした動きに乗じている。リーマンショック前には、国内のハゲタカファンドが買付証明を発行しながら、物件を購入せず、破綻して行った投資用物件業者も多かった。それほど多くがあちこちに建設され、入居者がいない状況に追い込まれていたが、今回もそうした現象が生じているものと見られる。今や入居は長期戦を覚悟しており、その分物件価格は高くなっているようだ。ただ、福岡市も商業の天神一極集中が、今や博多駅域と2分されており、開発範囲はそれだけ広域となっている。
なお、下記数値には、社宅や官舎も賃貸物件に加算している。社宅や官舎の数量は毎年僅少であり、大勢に影響は与えない。
 
住宅市場
 
<相続税増税対策で増加し続ける賃貸住宅物件>
福岡県 賃貸物件着工戸数(貸家・アパート・賃貸マンション)
月/年
2011
2012
2013年
2014年
1
1,733
1,494
1,329
1,658
24.8
2
1,382
1,412
1,273
1,181
-7.2
3
1,358
1,491
1,760
2,070
17.6
4
1,322
1,326
1,853
1,683
-9.2
5
955
1,228
1,399
1,764
26.1
6
1,482
1,777
1,489
1,917
28.7
累計1~6
8,232
8,728
9,103
10,273
12.9
前期比
9.5%
6.0%
4.3%
12.9%
 
7
1,348
1,346
1,555
1,204
-22.6
8
1,482
1,507
1,328
1,535
15.6
9
851
1,448
1,557
1,609
3.3
10
1,274
1,369
1,650
1,906
15.5
1~10計
13,187
14,398
15,193
16,527
8.7
11
1,411
1,636
2,479
 
 
12
1,535
1,694
1,570
 
 
年計
16,133
17,728
19,242
 
 
10.1%
9.9%
8.5%
 
 
4~10計
8,714
10,001
10,831
11,618
7.2

 

<注文住宅>(=持家)
注文住宅の着工戸数はほかの分譲マンションや戸建分譲に比し、全国的により大きく落ち込んでいる。原因は不明だが、地球が中国やインドの大気汚染に怒っており、異常気象の発生率が高くなっており、おまけに日本は地震国、注文住宅より分譲マンションのニーズが高くなっているのかもしれない。ハウジングメーカーも積水しかほとんどCMを打たず、増税による減少は考慮済みとしてやる気もないようだ。
考えようによっては、駆け込み需要により先の1.5年分を消化してしまったと仮定すれば、それほど落ち込んでいないとの見方もできる。

福岡県の注文住宅の着工状況
 
2011
2012
2013年
2014年
 
着工戸数
着工戸数
着工戸数
着工戸数
前年比
1
437
459
345
231
-33.0
2
569
344
527
477
-9.5
3
413
438
506
621
22.7
4
271
249
442
461
4.3
5
446
414
804
402
-50.0
6
302
408
754
474
-37.1
累計1~6
2,438
2,312
3,378
2,666
-21.1
前期比
21.7%
-5.2%
46.1%
-21.1%
 
7
428
348
771
155
-79.9
8
302
250
626
328
-47.6
9
661
414
776
348
-55.2
10
807
635
401
138
-65.6
1~10計
4,636
3,959
5,952
3,635
-39.0
11
557
373
157
 
 
12
515
513
353
 
 
合計
5,708
4,845
6,462
 
 
62.1%
-14.8
33.3
 
 
4~10計
3,217
2,718
4,574
2,306
-49.6

 

<福岡の分譲マンション>
福岡市の分譲マンション開発会社の代表は、性格的にイラチな人が多く、他の開発業者を意識し過ぎ、バブル化しやすく、また冷めやすい性格の人が多い。一方、北九州のデベロッパーは福岡市の業者のようにはカッカせず、確実に駒を進める違いがあるが、環境の違いであろうか。
福岡では、昔からのデベロッパーはほとんど整理淘汰されたが、体力をつけた新興のデベロッパーが頭角を現し中堅に育っている。中央のデベロッパーより、地の利を生かし優位に進めている。また鉄道系のJR九州と西鉄は資金力にモノを言わせ、分譲マンション開発では不動の地位を占めている。

福岡県の分譲マンション着工月別状況
 
2011
2012
2013年
2014年
1
437
459
345
231
-33.0
2
569
344
527
477
-9.5
3
413
438
506
621
22.7
4
271
249
442
461
4.3
5
446
414
804
402
-50.0
6
302
408
754
474
-37.1
累計1~6
2,438
2,312
3,378
2,666
-21.1
前期比
21.7%
-5.2%
46.1%
-21.1%
 
7
428
348
771
155
-79.9
8
302
250
626
328
-47.6
9
661
414
776
348
-55.2
10
807
635
401
138
-65.6
1~10計
4,636
3,959
5,952
3,635
-39.0
11
557
373
157
 
 
12
515
513
353
 
 
合計
5,708
4,845
6,462
 
 
62.1%
-14.8
33.3
 
 
4~10月計
3,217
2,718
4,574
2,306
-49.6
 

 

福岡の2014年上半期の分譲マンション販売ランキング
 
デベロッパー名
販売
供給
在庫
1
アライアンス
179
337
158
2
福岡地所
130
131
1
3
第一交通産業
115
469
354
4
藤崎住宅建替組合(西鉄・東京建物)
96
112
16
5
西部ハウス
95
140
45
6
九州旅客鉄道
89
120
31
7
積水ハウス・福岡地所・九宅協住宅開発・西部ガス
88
88
 
8
あなぶき興産九州
87
127
40
9
ランディックアソシエイツ
85
186
101
10
泰平建設(タイヘイ)
83
222
139
11
三井不動産レジデンシャル・大和ハウス工業・西松建設
74
104
30
12
えん
73
157
84
13
作州商事
68
86
18
14
西日本鉄道
67
88
21
15
ファミリー
64
66
2
16
九州三共
48
149
101
17
大京
43
52
9
18
トラストネットワーク
42
72
30
19
グランディア
37
66
29
20
新日鉄興和不動産
37
84
47
21
大和ハウス工業
37
52
15
22
辰巳開発
37
68
31
23
サンヨーホームズ
35
60
25
24
積水ハウス
35
58
23
25
福岡地行
34
102
68
26
エストラスト
29
170
141
27
新栄住宅
29
113
84
28
アースコーポレーション
28
108
80
29
アースティック
28
52
24
30
なかやしき
26
57
31
31
照栄建設
26
46
20
32
コーセーアールイー
25
39
14
33
東宝住宅
25
90
65
34
三菱地所レジデンス
22
30
8
35
POLARSTAR野中町合同会社
19
35
16
36
大英産業
18
162
144
37
中村建設
17
35
18
38
以和貴商事
16
47
31
39
アーム・レポ
14
14
 
40
何協商事
13
12
1
・以下省略、投資型は除外。当資料はGOGO不動産の資料から抜粋。
 
<分譲戸建>
福岡でも一建設が他社を圧倒している。
福岡県の戸建分譲の着工月別状況
月/年
2012
前年比%
2013
前年比%
2014
前年比%
1
223
24.6
262
17.5
264
0.8
2
242
1.7
308
27.3
295
-4.2
3
213
-14.8
282
32.4
304
7.8
4
230
0.4
308
33.9
284
-7.8
5
246
0.0
283
15.0
247
-12.7
6
268
18.6
315
17.5
386
22.5
1~6計
1,422
3.9
1,758
23.6
1,780
1.3%
7
279
6.9
337
20.8
354
5.0
8
318
21.4
289
-9.1
299
3.5
9
297
57.1
371
24.9
318
-14.3
10
324
20.0
364
12.3
293
-19.5
1~10計
2,640
14.0%
3,119
18.1%
3,044
-2.5
11
270
-2.5
330
22.2
 
 
12
307
2.0
366
19.2
 
 
7~12計
1,795
17.7%
2,057
14.5%
 
 
年計
3,217
9.9%
3,815
18.5%
 
 
4~10計
1,962
19.1%
2,267
15.5%
2,181
-3.8%
 
 
日本の四半期ごとのGDP 
 
実質GDP
年率換算
2013年1~3月
1.0%
4.1%
2013年4~6月
0.9%
3.8%
2013年7~9月
0.3%
1.1%
2013年10~12月
0.2%
0.7%
2014年1~3月
1.6%
6.7%
2014年4~6月
-1.8%
-7.1%
2014年7~9月
-0.4%
-1.6%
 
[ 2014年12月 1日 ]
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