アイコン 10月の住宅着工件数 ▲12.3%減  増税駆け込み需要の反動

国交省が28日発表した10月の住宅着工戸数は、79,171戸で、消費税率引き上げ前の駆け込み需要の影響が大きかった前年同月比では、▲12.3%減となった。一方、季節調整済年率換算値では90.4万戸(前月比2.7%増)で、3ヶ月連続の増となった。

・ 利用関係別にみると、実数値では前年同月比で持家、貸家は減、分譲住宅は増となった。また、季節調整値では持家が前月比減、貸家及び分譲住宅は増となった。
・ 住宅着工の動向については、リーマンショックを受けた大幅な下落(平成21年度)以降、緩やかな持ち直しの傾向が続く中、消費マインドの改善等により、堅調に推移してきたが、このところ、消費税率引上げに伴う駆け込み需要の反動もあって、実数では前年同月比で減少している。一方、季節調整値では、3ヶ月連続で前月比で増となった。
 
持家(注文住宅)の着工については、昨年10月からの受注減により、本年2月から前年同月比で減少している。事業者からのヒアリングによると依然として慎重に検討し決断を急がない顧客が多いとの見方がある一方で、展示場への来場者数では回復傾向がみられる。これらを踏まえ、住宅着工については、今後の動向をしっかりと注視していく必要があるとしている。

これまでの貸家の増加は、2015年1月より相続税が増税されることにより駆け込み需要が発生していたことによる。
今月の分譲マンションの着工戸数増は、これまで大きく落ち込んでいたことと、昨年10月は駆け込みの建築が9月で終了していたことが大きく影響しているものと見られる。

(持家=注文住宅)24,245戸
前年同月比では9ヶ月連続の減少(前年同月比▲28.6%減、季節調整値の前月比では1.7%減)。
(貸家=アパート・賃貸マンション・貸家)3,3628戸
前年同月比では4ヶ月連続の減少(前年同月比▲4.1%減、季節調整値の前月比では4.4%増)。
(分譲住宅)20,820戸
前年同月比では9ヶ月ぶりの増加(前年同月比1.6%増、季節調整値の前月比では4.9%増)。
(うち分譲マンション)10,495戸
前年同月比では9ヶ月ぶりの増加(前年同月比23.3%増)。
(うち分譲一戸建住宅)10,146戸
前年同月比では6ヶ月連続の減少(前年同月比▲15.3%減)。
 
全 国
2012年
2013年
2014年
 
 
対前年
 
対前年
 
対前年
 
戸数
同月比
戸数
同月比
戸数
同月比
1
65,984
-1.1
69,289
5.0
77,843
12.3
2
66,928
7.5
68,969
3.0
69,689
1.0
3
66,597
5.0
71,456
7.3
69,411
-2.9
4
73,647
10.3
77,894
5.8
75,286
-3.3
5
69,638
9.3
79,751
14.5
67,791
-15.0
6
72,566
-0.2
83,704
15.3
75,757
-9.5
累計1~6
415,360
5.0%
451,063
8.6%
435,777
-3.4%
7
75,421
-9.6
84,801
12.4
72,880
-14.1
8
77,500
-5.5
84,343
8.8
73,771
-12.5
9
74,176
15.5
88,539
19.4
75,882
-14.3
10
84,251
25.2
90,226
7.1
79,171
-12.3
11
80,145
10.3
91,475
14.1
 
 
12
75,944
10.0
89,578
18.0
 
 
年計
882,797
5.8%
980,025
11.0%
 
 
 
分譲マンションの着工推移(全国)
 
2012
2013
2014
 
 
対前年
 
対前年
 
対前年
戸数
同月比
戸数
同月比
戸数
同月比
1
10,167
-2.6
10,067
-1.0
11,941
18.6
2
11,254
19.5
13,043
15.9
8,674
-33.5
3
10,441
20.4
9,576
-8.3
8,290
-13.4
4
13,734
27.0
10,718
-22.0
8,902
-16.9
5
9,688
-3.2
12,893
33.1
7,307
-43.3
6
7,036
-20.2
10,274
46.0
7,754
-24.5
7
9,920
1.4
10,320
4.0
9,011
-12.7
8
10,262
-4.0
10,929
6.0
10,188
-6.8
9
9,219
1.8
12,497
35.6
9,949
-20.4
10
10,334
17.8
8,509
-17.7
10,495
23.3
11
10,583
-4.7
9,037
-14.6
 
 
12
10,516
14.5
9,736
-7.4
 
 
123,154
5.4
127,599
3.6%
 
 
 
2014年分譲マンション着工戸数推移
分譲マンション
2014年1月
 
戸数
前年同月比
首都圏
7,910
32.5
中部圏
692
19.9
近畿圏
1,777
-9.3
その他地域
1,562
0.2
合計
11,941
18.6
首都圏占有率
 
66.2%
分譲マンション
2014年2月
 
戸数
前年同月比
首都圏
5,676
-23.4
中部圏
296
-68.0
近畿圏
1,514
-43.6
その他地域
1,188
-41.4
合計
8,674
-33.5
首都圏占有率
首都圏占有率
65.4%
分譲マンション
2014年3月
 
戸数
前年同月比
首都圏
3,507
-26.1
中部圏
523
30.1
近畿圏
2,338
15.3
その他地域
1,922
-19.9
合計
8,290
-13.4
首都圏占有率
首都圏占有率
42.3%
分譲マンション
2014年4月
 
戸数
前年同月比
首都圏
3,098
-47.1
中部圏
833
15.9
近畿圏
2,664
25.4
その他地域
2,307
14.5
合計
8,902
-16.9
首都圏占有率
首都圏占有率
34.8%
分譲マンション
2014年5月
 
戸数
前年同月比
首都圏
3,742
-56.2
中部圏
479
24.7
近畿圏
1,632
-14.3
その他地域
1,454
-29.2
合計
7,307
-43.3
首都圏占有率
首都圏占有率
51.2%
分譲マンション
2014年6月
 
戸数
前年同月比
首都圏
4,532
-9.1
中部圏
612
-25.2
近畿圏
1,335
-51.8
その他地域
1,275
-25.2
合計
7,754
-24.5
首都圏占有率
首都圏占有率
58.4%
分譲マンション
2014年7月
 
戸数
前年同月比
首都圏
4,697
4.0
中部圏
731
38.7
近畿圏
1,596
-35.4
その他地域
1,987
-29.2
合計
9,011
-12.7
首都圏占有率
首都圏占有率
52.1%
分譲マンション
2014年8月
 
戸数
前年同月比
首都圏
4,940
-20.3
中部圏
624
-26.5
近畿圏
2,937
81.4
その他地域
1,687
-25.4
合計
10,188
-6.8
首都圏占有率
首都圏占有率
48.5%
分譲マンション
2014年9月
 
戸数
前年同月比
首都圏
6,023
-4.3
中部圏
756
1.5
近畿圏
1,733
-36.5
その他地域
1,437
-47.3
合計
9,949
-20.4
首都圏占有率
首都圏占有率
60.5%
分譲マンション
2014年10月
 
戸数
前年同月比
首都圏
7,102
85.0
中部圏
325
-17.3
近畿圏
1,629
-33.3
その他地域
1,439
-21.5
合計
10,495
23.3
首都圏占有率
首都圏占有率
67.6%
 
[ 2014年11月28日 ]
スポンサード リンク

 

コメントをどうぞ

関連記事

  • この記事を見た人は以下も見ています
  •  
  • 同じカテゴリーの記事です。
  •   


PICK UP

↑トップへ

サイト内検索