「心の病」で労災認定 過去最多の497人、
過労や仕事上のストレスで「うつ病」など「心の病」となり、労災と認定された人が、2014年度、497人にのぼり、過去最多となった。
厚生労働省によると、2014年度に、過労や仕事上のストレスで精神的な病気となり、労災認定された人は497人で、前年度比61人増えた。
このうち、自殺に追い込まれた人は、未遂を含めて99人。労災認定と自殺のいずれも過去最多となっている。
精神的な病気となった要因としては、
1、請求では「(ひどい)嫌がらせ、いじめ、又は暴行を受けた」「上司とのトラブルがあった」「仕事内容・仕事量の(大きな)変化を生じさせる出来事があった」「悲惨な事故や災害の体験」など多く、
2、認定では「悲惨な事故や災害の体験」「(ひどい)嫌がらせ、いじめ、又は暴行を受けた」「1か月に80時間以上の時間外労働を行った」「仕事内容・仕事量の(大きな)変化を生じさせる出来事があった」が多かった。
以上、
こうした問題の増加を保証する政策が、国会でいくつも製造され続けている。
労働精神障害の労災補償状況/人
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23年度
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24年度
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25年度
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26年度
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精神障害
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請求
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1,272
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1,257
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1,409
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1,456
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支給決定
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325
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475
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436
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497
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うち自殺
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請求
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202
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169
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177
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213
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支給決定
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66
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93
|
63
|
99
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平成25年度は認定判断がかなり厳格になったと思われるが、それでも平成26年度はすべて増加している。誰かさんの「美しい日本」の実態。(厚労省の通達ひとつで認定者数はどうにでもなる)
平成26年度労働精神障害/人
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請求
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認定
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請求
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うち自殺
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支給
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うち自殺
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19歳以下
|
15
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1
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9
|
0
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20~29歳
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297
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40
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104
|
19
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30~39歳
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419
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52
|
138
|
23
|
40~49歳
|
454
|
72
|
140
|
28
|
50~59歳
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217
|
37
|
86
|
23
|
60歳以上
|
54
|
11
|
20
|
6
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合計
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1,456
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213
|
497
|
99
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時間外労働時間と労働精神障害認定
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時間外労働時間
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認定数
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うち自殺
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20時間未満
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118
|
7
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20~40時間未
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37
|
12
|
40~60時間未
|
34
|
6
|
60~80時間未
|
18
|
8
|
80~100時間未
|
27
|
11
|
100~120時間未
|
50
|
14
|
120~140時間未
|
36
|
5
|
140~160時間未
|
21
|
5
|
160時間超
|
67
|
26
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その他
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89
|
5
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合計
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497
|
99
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[ 2015年6月26日 ]
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