アイコン VW不正排ガス 米で3リッターDカー販売停止 3ℓカー、CO2不正80万台、ガソリン車波及

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フォルクスワーゲン(VW)は4日、米環境保護局(EPA)から不正を指摘された排気量3リットルのディーゼルエンジン車について、米国での販売を停止すると発表した。
対象には、高級車の「アウディ」や「ポルシェ」が含まれており、企業イメージの一段の低下は避けられそうにない。

一方、VWが発表した排ガス不正が、これまでのSOx(硫黄酸化物)からCO2(二酸化炭素)の排出量に及んだことに関し、ドイツのドブリント運輸相は4日、VWグループの現行モデル全てを対象に再検査する考えを示した。(欧州の排ガス規制は、CO2の排出量と燃費の関係を計算して行われている)

 VWの排気量3リットルのディーゼル車に関しては、2日に米環境保護局(EPA)が排ガス規制逃れを公表していた。
これに対して、VWは同日「不正は無い」とのコメントを出していたが、当局との関係に配慮し対応を変えたとみられる。
排気量1.6リットルと2リットルのディーゼル車は9月に販売を停止している。


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米EPAが発表した不正プログラム搭載ディーゼル車一覧
<影響を受ける 2.0 リットルのディーゼル モデル>9月18日
ジェッタ (2009年-2015)
ジェッタ Sportwagen (2009年-2014)
ビートル (2012年-2015)
ビートル コンバーティプル (2012年-2015)
アウディ A3 (2010年-2015)
ゴルフ (2010年-2015)
ゴルフ Sportwagen (2015 年)
パサート (2012年-2015)
 
<影響を受ける 3.0 リットルのディーゼル モデル>11月2日
VW  トゥアレグ (2014 年)
ポルシェ カイエン (2015年)
アウディ A6 クワトロ (2016)
アウディ A7 クワトロ (2016)
アウディ A8 (2016)
アウディ Q5 (2016)
 
VW発表したCO2不正で影響を受ける車(詳細不明) 11月4日
ディーゼル車とガソリン車の計80万台
VW
アウディ
シュコダ
セアト

 

新たに販売を停止するのはVWの「トゥアレグ」、アウディの「A6」や「A7」、さらにポルシェの「カイエン」など。
EPAが不正を指摘した年式よりも古い年式にまで対象を広げている。新車販売だけでなく中古車の再販価格にも影響が出そうだ。

 VWの排ガス不正を巡ってはディーゼル車にとどまらずガソリンエンジンを積んだ車でも規制逃れがあったことを自ら発表している。
同社の米国販売は9月から10月まで微増にとどまっており、11月以降はさらに厳しい状況が予想される。

 一方、ドブリント独運輸相は、VWグループの現行モデル全てを再検査する方針を表明した。
これまで不正が明らかになったSoxの対策不正プログラム搭載車ばかりではなく、燃費やCO2、窒素酸化物(NOx)の排出量を調べるという。

 ドイツではCO2排出量に応じ所有者が支払う自動車税が決まるため、実際の排出量が増えれば税率も上がる。
ドブリント運輸相は、自動車税の不足があった場合は遡及して徴収する考えを示した上で、「所有者ではなくVWが追加費用を負担する」と明言した。関連の法案の検討に入ったことを明らかにしている。

 VWは、CO2不正は、対象車が現時点で主に欧州で販売された約80万台にのぼると発表している。
ドイツ政府によると、うち9万8千台がガソリン車でという。VWによると、VWブランドのほか、傘下のアウディ、シュコダ、セアトを含め、排気量1.4、1.6、2リットルのガソリンエンジン車で不正があった。

 

[ 2015年11月 5日 ]
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