アイコン 中国 1月だけで79人死亡 鳥インフル感染 H7N9型 死亡率4割

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中国政府は、養鶏場などでの鳥インフルエンザの感染が世界で広がる中、先月1か月間に、中国全土でH7N9型の鳥インフルエンザの感染者が192人確認され、79人が死亡したと発表した。
中国衛生当局によると、1月1ヶ月間に、中国全土でH7N9型の鳥インフルエンザの感染者が192人確認され、79人が死亡した。
このうち、東部の江蘇省では、1月1ヶ月間に49人が感染し、21人が死亡したという。

中国では、H7N9型の鳥インフルエンザのヒトへの感染が続いていて、2月10日には、上海市で58歳の男性の感染が確認されている。

中国政府は、昨年12月以降、H7N9型の鳥インフルエンザのヒトへの感染が広がっているとして、生きた鳥を販売する市場の管理を強化するなど、対策に乗り出している。

WHO=世界保健機関は旅行者に対し、鳥インフルエンザの感染が報告されている国の養鶏場や、生きた鳥を扱う市場などにできる限り近づかないよう呼びかけているが、現時点では、渡航の制限などの対策の強化は求めていない。

また、日本の外務省は、中国で鳥インフルエンザのヒトへの感染が、前年同期比で増加しているとして、外出する時は人混みをできるだけ避け、人混みではマスク着用や、生きた鳥を扱う市場や鳥の飼育場への立ち入りは避けることなど、注意を呼びかけている。

<H7N9型鳥インフルエンザ>
H7N9型の鳥インフルエンザウイルスは、2013年3月に中国でヒトへの感染が初めて報告された。
WHO=世界保健機関によると、これまでに中国本土のほか香港やマレーシア、カナダなどで合わせて918人の感染者が報告されていて、このうち4割近くにあたる359人が死亡しているという。

厚労省によると、このウイルスに感染した家畜やその排せつ物、それに死体や臓器などに濃厚に接触することによって、まれに感染することがあるが、ヒトからヒトへの持続的な感染は確認されていないという。

また、これまでに海外で報告されたケースでは、多くの患者で発熱やせき、息切れに加え、重症の肺炎の症状が見られたという。

一方、日本国内では、今回問題となっている鳥インフルエンザウイルスに感染した患者は報告されていないということで、厚労省では、患者の発生している地域に渡航する場合は、不用意に鳥類に近寄ったり触れたりせず、特に生きた鳥を販売している市場や食用に鳥を解体している場所などに立ち入らないなどの注意を呼びかけている。

<日本・韓国の鳥インフルエンザは型異なる>
なお、韓国ですでに3300万羽殺処分されている鳥インフルエンザは、H5N6型でヒト感染はほとんどない。但し、鳥インフルエンザウイルスは変異するとされ、ワクチン等は効果がない場合があるともされている。

日本も農水省によると、これまでに7県10件の養鶏場が感染し殺処分されているが、いずれもH5N6亜型で、全国の野鳥の死骸から検出された鳥インフルウイルスも同じH5N6亜型となっている。

<2013年中国で大流行>
2013年3月には中国で大流行、一部、中国経由で海外でも発生した。日本での感染者は出なかった。また、鳥インフルエンザウイルスに有効とされるタミフルは、人によって副作用がはなはだしく、服用後人が付き添う必要がある。
国連のWHOとスーパー医薬品メーカーのロシュが結託して、各国にタミフルを貯蔵するよう要請したものの、その後感染拡大はなく、世界各国が莫大なタミフルを貯蔵、すでに有効期限も切れ、捨てる羽目になっていた。WHOに大騒ぎする材料を提供し続けたロシュの作戦勝ちとされている。
実際、中国で死亡しているH7N9型ウイルスに対して、タミフルがどれほど有効かは中国側からこれまで公表されていない。
 

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[ 2017年2月15日 ]

 

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