ソフトバンクG出資カテラ破綻、3300億円なぜ消えた
米建設スタートアップのカテラはベンチャー資金を集め、建設業界に革命を起こすことを目指した。だが同社は6月、破産申請に追い込まれた。シリコンバレー流の手法がこうした複雑な業界でディスラプション(創造的破壊)を引き起こすことが、いかに困難かをこの事例は物語っている。
カテラの経営破綻によって投資家の30億ドル(約3300億円)近い資金が消えた。同社は最も潤沢な資金提供を受けながら破綻した米新興企業の一つとなった。カテラの構想は、窓やプレハブの壁、電球の製造に至るまで、建設の全プロセスを一括管理することで、時間とコストを削減するというものだった。
国内トップ「京都中央信用金庫」が「ナニワ金融道」さながらの「偽装融資」 10年にわたる法廷闘争
「中信(ちゅうしん)」の愛称で親しまれてきた「京都中央信用金庫」。信金としては国内最大の預金量を誇る一方で、「融資トラブル」も抱えている。かつては貸し渋りで倒産に追い込まれた不動産会社社長が職員を人質に立て籠もる事件も起きた金融機関で、どんな問題が生じているのか。琵琶湖畔にあるリゾートホテルの元社長は、中信による「偽装融資」の被害に遭ったとして、10年にわたる裁判闘争を続けている。元社長に対する中信の不正行為が発覚したのは、籠城事件の前年、2001年のこと。