兵庫県の伊丹労働基準監督署は21日、社員11人に違法な長時間労働をさせたとして、労働基準法違反容疑で三田市の人気洋菓子店「パティシエ エス コヤマ」運営会社の製造部長(36)ら幹部2人と、法人としての同社を書類送検した。
いずれも時間外労働は過労死ラインと言われる月80時間どころか、最長で月約342時間に上る社員もいた。同社は労使協定で残業時間は月45時間としていた。
同社は過去に是正勧告を2回受けながら違反を繰り返しており、労基署は悪質と判断し、書類送検した。
同店のオーナーシェフ小山進氏は、国内外の品評会で多数の受賞歴があり、テレビにも出演している。同社の担当者は「バレンタインデーが近く繁忙期だった。法令の認識が不十分だった」などとコメントした。
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