Q:破産とはどういうことでしょうか?
破産とは、個人または法人が借金や債務超過に陥り、その返済が不可能な状態に陥った場合に、裁判所から財産を処分して債権者に分配し、その借金や債務を解消することを指します。簡単に言えば、借金を返せなくなったときに自己破産を申し立て、財産を売却して債権者に返済することで借金を免除する手続きです。
破産の手続きは、個人破産と法人破産に分けられます。個人破産の場合、自己破産手続きを申し立て、裁判所から破産管財人が選ばれ、財産の処分や債権者への支払いなどが行われます。法人破産の場合は、会社更生法または民事再生法といった法律に基づいて手続きが行われます。
破産手続きを申し立てることで、借金を返済できなくなってしまった個人や企業は、再び新たなスタートを切ることができます。ただし、破産手続きには多くのリスクやデメリットがあります。例えば、個人破産を申し立てると、自己破産登録がされ、その後の信用情報に影響が出ます。また、法人破産を申し立てると、事業が停止してしまい、従業員の雇用や取引先との信頼関係にも悪影響が出ることがあります。破産は、借金や債務超過に陥ってしまった場合には、選択肢の一つとなります。ただし、その手続きが必ずしもすべての人に適しているわけではなく、破産を考える前に、債務整理や再生計画の策定など、他の解決策も検討することが重要です。