2023年の売上高は判明している38社の売上高は前期比9.7%増加の17兆18百億円だった。スーパーゼネコン5社の売上高は前期比12.5%増の9兆32百円となっている。
ただ、同38社の営業利益は前期比▲7.3%減少し6836億円、資材高等により23年3月期の営業利益率は3.97%、22年は4.70%であり、0.73ポイント悪化している。
受注状況
38社の受注額は前期比8.1%増の13兆84百億円。うちスーパーゼネコンは前期比6.2%
増の6兆98百万円となっている。
スーパーゼネコン5社、うち竹中は非詳細開示で、4社の官庁工事の受注額は前期比22.9%増の1兆13百億円、また民間工事の建築は5.2%増の3兆98百億円となっている。
売上高2千億円以上の中堅ゼネコンのうち開示している9社の官庁工事の受注額は前期比19.6%増の1兆12百億円、ただ、民間建築工事は前期比▲2.2%減の1兆51百億円とマイナスになっている。高額の都心の大型再開発をスーパーゼネコンがほとんど受注していることからか、資材高で開発会社と予算が合わないのか、中堅ゼネコンの民間工事は増加していない。
期末の受注残は、中堅ゼネコン以上15社(開示している中堅以上)では、前期比4.67%増の16兆57百億円と堅調下にある。
なお詳細はこれまでに発表した個別のゼネコン決算およびゼネコンランキングの受注状況を参照のこと。