同社は当期の国内建設市場について、建設投資が前年度を上回る水準となり、政府分野、民間ともに堅調に推移した。一方、建設資材価格は高止まり傾向が続いており、労務費も一部工種における技能労働者の需給状況が逼迫し上昇傾向が続いた。 また、カーボンニュートラルの実現に向けて注目されている洋上風力発電プロジェクトは、これまでに日本国内の9つの海域で事業者が決定し、2027年以降に本格的な着工が予定されている。
こうした状況のもと、当社グループでは洋上風力建設事業を成長ドライバーと位置付け、洋上風力発電プロジェクトが具体化されていくなか、経営資源である「ヒト・モノ・カネ」を重点的に投下した。
2026年上期の完成を予定するケーブル敷設船の建造は順調に進捗しているほか、国内初の高機能海底ケーブル埋設機を調達することを決定した。
また、同事業を推進する低コスト施工の技術開発や多様な人財の育成にも取り組んだ。さらに、国内外の複数の企業とのアライアンス構築による体制整備を進め、着工が本格化する2027年に照準を合わせ、取り組みを加速させたとしている。
東洋建設 25年3月決算 営業利益率上昇 受注好調 ゼネコン決算
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なお、当期は建設資材高等により営業利益の下振れ圧力がかかるなか、同社は国内建築、海外建設事業において、一定の営業利益率を確保している。・・・ご立派。
前田建設工業(親会社:インフロニア)が2024年9月末現在、同社株を20.19%有している。前田は前田道路のように東洋建設を完全子会社にしようとしたものの、京都の外野席が茶々を入れ中止している。買収の動きをした無責任な外野席は撤退したため、いずれ前田が再び動き出すものと見られる。前田建設は買収が下手なようだ。
インフロニアが東洋建設を連結対象会社にすれば、売上高1兆円の大台も見えてくる。
スクロール→
1890 東洋建設 25年3月期連結決算 日本基準 /百万円 |
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連結 |
売上高 |
営業利益 |
同利率 |
経常利益 |
株主利益 |
21/3期 |
172,976 |
14,259 |
8.2% |
14,103 |
9,176 |
22/3期 |
152,524 |
9,616 |
6.3% |
9,139 |
5,863 |
23/3期 |
168,351 |
8,995 |
5.3% |
8,551 |
5,656 |
24/3期 |
186,781 |
10,887 |
5.8% |
10,057 |
7,016 |
25/3期 |
172,605 |
11,651 |
6.8% |
11,071 |
8,311 |
前期比 |
-7.6% |
7.0% |
|
10.1% |
18.5% |
26/3予 |
200,000 |
12,000 |
6.0% |
11,100 |
8,500 |
25期比 |
15.9% |
3.0% |
|
0.3% |
2.3% |
|
|||||
東洋建設 2025年3月連結決算 セグメント別 /百万円 |
|||||
|
売上高 |
営業利益 |
営利率 |
||
|
売上高 |
前期比 |
営利益 |
前期比 |
|
国内土木 |
92,439 |
-3.0% |
5,415 |
-13.7% |
5.9% |
国内建築 |
61,306 |
-3.1% |
4,419 |
50.3% |
7.2% |
海外建設 |
18,108 |
-33.8% |
1,542 |
10.5% |
8.5% |
不動産 |
751 |
-14.9% |
274 |
-1.1% |
36.5% |
合計 |
172,605 |
-7.6% |
11,651 |
7.0% |
6.8% |
東洋建設 2025/3月期 個別 受注状況 |
|||
|
受注額 |
前期比 |
|
/百万円 |
24/3期 |
25/3期 |
|
国内土木 |
87,600 |
98,404 |
12.3% |
国内建築 |
62,300 |
85,828 |
37.8% |
海外土木 |
3,900 |
19,909 |
410.5% |
海外建築 |
0 |
||
計 |
153,800 |
204,141 |
32.7% |
・受注残は未発表 |