日本の財務省が発表した中国から1月に輸入したレアアース(希土類)は、前年同月比▲5.7%減の約1127トンだった。中国が輸出規制しだした12月の約1180トンからしても減少となった。 ブルームバーグが、財務省公表の貿易統計を基に、レアアース関連の金属や酸化物、化合物、合金などを純分換算で算出した数値。
このようにレアアースの輸入量は減少が続いているが、中国の対日レアアース規制は1月7日、軍民両用に使用される可能性のある企業に対する輸出規制を打ち出し、2月24日には輸出禁止企業の20社リストと輸出に伴う監視強化20社リスト(輸出申請の審査に長期間を要す)を発表した。
中国商務部は2月24日、日中対立下、日本の企業・機関につき、日本の軍事力強化に直接関与していると判断し、中国原産の両用物項(デュアルユース品目=レアメタルやレアアース)の輸出を全面的に禁止した。特殊な場合を除き、許可申請も認められない。
禁止リスト対象企業は日本軍事力強化に直接関与していると判断され、中国原産の両用物項(デュアルユース品目)の輸出が全面的に禁止される。特殊な場合を除き、許可申請も認められない。
<輸出禁止リスト20社>
1、三菱造船株式会社
2、三菱重工業航空エンジン株式会社
3、三菱重工業海洋機械株式会社
4、三菱重工業エンジン&ターボチャージャー株式会社
5、三菱重工業マリンシステムズ株式会社
6、川崎重工業航空宇宙システムカンパニー
7、川重岐阜エンジニアリング株式会社
8、富士通システムズアプリケーション&サポート株式会社
9、IHI原動機株式会社
10、IHIマスター金属株式会社
11、IHIジェットサービス株式会社
12、IHIエアロスペース株式会社
13、IHIエアロマニュファクチャリング株式会社
14、IHIエアロスペースエンジニアリング株式会社
15、日本電気ネットワーク・センサシステム株式会社
16、日本電気航空宇宙システム株式会社
17、日本海洋連合株式会社
18、JMUディフェンスシステムズ株式会社
19、防衛大学校
20、宇宙航空研究開発機構(JAXA)
<輸出監視リスト20社(輸出認可の審査が厳しくなる企業リスト)>
1、スバル株式会社
2、富士航空機株式会社(または富士航空技術株式会社)
3、ENEOS株式会社
4、輸送機工業株式会社
5、伊藤忠アビエーション株式会社
6、麗達集団控股股份有限公司
(日本国内では「レダ・グループ・ホールディングス(株)」または中国系企業としてそのまま「麗達集団控股股份有限公司」
7、東京科学大学
※2024年に東京工大と東京医科歯科大が統合して誕生した「東京科学大学」の正式名称
8、三菱マテリアル株式会社
9、ASPP株式会社
10、八洲電機株式会社
11、住友重機械工業株式会社
12、TDK株式会社
13、三井物産エアロスペース株式会社
14、日野自動車株式会社
15、東金株式会社 「トーキン株式会社」(Tokin Corporation)の正式日本語名
16、日新電機株式会社
17、サンテクトロ株式会社
18、日東電工株式会社
19、日油株式会社
20、ナカライテスク株式会社
以上、ブルームバーグ、中国経済新聞など参照
日本で、ミサイル開発・宇宙開発、軍事用レーダー開発など手掛けている三菱電機が何故か入っていない。中国が三菱電機を輸出禁止にした場合、中国にとっても三菱電機の製品により打撃を受けるリスクが大きく、リストに入れなかったのだろう。
2月24日の監視強化リストには、伊藤忠アビエーションや三井物産エアロスペースなども入っているが、この2社は現行中国から輸入しているレアアース案件も商談もなく、政治的色彩が強い監視リストになっているようだ。
そもそもレアアースの輸出規制は日中両国の政治関係にあり、トランプの関税爆弾同様、経済にとって習政権+の政治姿勢が大きなリスクとなっている。