アイコン 浦上ダム工事の「発注方式」という核心

Posted:[ 2026年3月17日 ]

 

なぜ一括発注だったのか
前回までで浦上ダム建設工事(貯水池掘削工1工区)をめぐる
• 予定価格超え契約
• 親族企業JV
• 業界団体トップ企業



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根〆

という、いくつかの特徴を見てきた。
だが実は、この工事でもっとも重要な論点は別にある。
それは「発注方式」だ。
公共工事の世界では発注方法がすべてを決めると言われることがある。
なぜなら発注の設計次第で
• 誰が参加できるか
• 誰が勝つか
• どの企業が有利になるか
ほぼ決まってしまうからだ。

金子・大石

1 一括発注という選択
浦上ダム工事は
複数の工程をまとめた
大規模一括発注
という形になっている。
通常、ダム関連工事は
• 掘削
• 法面処理
• 護岸
• 排水施設
• 仮設工
など、工程ごとに分けて発注されることも多い。
理由は単純で地域企業の参加機会を確保するためである。
ところが今回の工事ではそれがまとめて発注された。
つまり参加できる企業が一気に絞られる。
2 大規模JVしか参加できない構造
一括発注の結果工事規模は18億円クラスとなった。
この規模になると単独企業では入札参加が難しくなる。
そこで登場するのがJV(共同企業体)だ。
表向きは
• 技術力の結集
• 施工体制の強化
• リスク分散
と説明される。
だが実務的に言えば入札できる企業が限られるという側面もある。
そして今回のJVは
西海建設
黒瀬組
田浦組
という構成だった。
ここで思い出してほしい。
前回触れたように西海建設と田浦組は同一親族企業グループである。
つまり形式上は三社JVでも実質的な主導権はかなり限られた企業に集中する構造
となっているのだ。
長崎県庁土木部技官と西海建設による官製談合だと言われる所以である。

JC-net・日刊セイケイ編集長・中山洋次

 


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