大阪府内では2026年、長年営業してきたラーメン店から開業後数カ月の新店まで、各地で営業終了が確認されている。
茨木市では1980年から営業する「らーめん一作 茨木店」が10月に閉店予定。泉佐野市の「らぁめん天風軒 泉佐野店」は約16年の営業を終えた。
このほか、高槻市の「越後秘蔵麺 無尽蔵 高槻家」、大阪市平野区の「大阪ふくちぁんラーメン 平野店」、大阪市生野区の「ラーメンシンセカイ 大阪北巽店」、八尾市の「らーめん 海の門出 近鉄八尾店」などが2026年に営業を終了している。
今回は、閉店日や営業終了を確認できた大阪府内のラーメン店をまとめた。
|
店舗名 |
地域 |
閉店・営業終了日 |
主な特徴 |
|
らーめん一作 茨木店 |
茨木市 |
2026年10月12日予定 |
1980年開店、一作2号店 |
|
らぁめん天風軒 泉佐野店 |
泉佐野市 |
2026年8月31日 |
2010年開店、約16年営業 |
|
越後秘蔵麺 無尽蔵 高槻家 |
高槻市 |
2026年8月10日 |
高槻ミューズ内で営業 |
|
大阪ふくちぁんラーメン 平野店 |
大阪市平野区 |
2026年8月2日 |
喜連西で営業していた店舗 |
|
ラーメンシンセカイ 大阪北巽店 |
大阪市生野区 |
2026年6月30日 |
せたが屋グループの新ブランド |
|
らーめん 海の門出 近鉄八尾店 |
八尾市 |
2026年6月29日 |
2026年2月開店、約4カ月で終了 |
らーめん一作 茨木店 約46年の営業に幕
茨木市野々宮の「らーめん一作 茨木店」は、2026年10月12日をもって閉店する予定。
「らーめん一作」を運営する株式会社和幸によると、茨木店は1980年(昭和55年)に一作の2号店として開店した店舗。閉店まで約46年にわたり北摂地域で営業してきたことになる。
一作は1978年創業で、こってりとしたスープを特徴とするラーメンを展開。茨木店の閉店後も、寝屋川店、門真店、高槻店などは営業を続けており、ブランド自体が大阪から撤退するわけではない。
茨木店については、建物の老朽化に伴い閉店すると伝えられている。
らぁめん天風軒 泉佐野店 約16年で閉店
泉佐野市中庄の「らぁめん天風軒 泉佐野店」は、2026年8月31日をもって営業を終了した。
同店は国道26号沿いで2010年2月に開店した店舗で、約16年間にわたって営業していた。
なお、天風軒では別店舗の営業が継続しており、今回の泉佐野店閉店だけをもってブランド自体の撤退とはならない。
閉店理由について、今回確認した公開情報では明確な公式説明を確認できなかった。
越後秘蔵麺 無尽蔵 高槻家 8月10日閉店
高槻市白梅町の高槻ミューズ内で営業していた「越後秘蔵麺 無尽蔵 高槻家」は、2026年8月10日をもって閉店した。
店舗に掲示された閉店告知によって営業終了が確認されている。
「越後秘蔵麺 無尽蔵」は、新潟発祥のラーメンチェーンで、柿渋を練り込んだ独自の麺を特徴としている。
なお、ブランド公式サイトでは閉店後も高槻家が店舗一覧に残っている状態が確認されており、公式ページの更新に時間差が生じている可能性がある。現地の閉店告知では8月10日の営業終了が確認されている。
大阪府内では吹田市の「カリーノ江坂家」が営業しており、無尽蔵が大阪府から完全撤退したわけではない。
大阪ふくちぁんラーメン 平野店 8月2日営業終了
大阪市平野区喜連西で営業していた「大阪ふくちぁんラーメン 平野店」は、2026年8月2日をもって閉店した。
大阪ふくちぁんラーメンは、株式会社アストジャパンが展開する大阪発祥のラーメンブランド。大阪府内には現在も複数の店舗があり、今回の閉店はブランドの大阪撤退を意味するものではない。
注意が必要なのは、現在の公式店舗一覧に「FC平野店」という別店舗が掲載されている点だ。
今回閉店した店舗は大阪市平野区喜連西にあった「大阪ふくちぁんラーメン 平野店」で、現在公式サイトに掲載されている「FC平野店」は同区瓜破東の店舗。所在地が異なる別店舗であり、混同しないよう注意が必要となる。
閉店した喜連西の平野店について、直営店またはフランチャイズ店のいずれであったかは今回の調査では確認できなかった。
せたが屋の新ブランド「ラーメンシンセカイ」は約3カ月で終了
大阪市生野区の「ラーメンシンセカイ 大阪北巽店」は、2026年6月30日をもって閉店した。
同店は「せたが屋」グループが立ち上げた新ブランドで、2026年3月22日にオープンしたばかりだった。
鶏ガラや豚肉、昆布などを使用した醤油ラーメンを中心に展開していたが、開店から約3カ月で営業を終了した。
店舗が閉店したことはせたが屋グループの公式発表で確認できるが、閉店理由については確認できなかった。
「らーめん 海の門出 近鉄八尾店」も約4カ月で閉店
八尾市の近鉄八尾駅高架下・ペントモールで営業していた「らーめん 海の門出 近鉄八尾店」は、2026年6月29日に閉店した。
同店は2026年2月17日にオープンしており、営業期間は約4カ月だった。
閉店後の跡地には、油そば専門店「八尾の油吉」が2026年7月にオープンしている。
地域媒体では、店舗側が体調不良を理由として営業終了を告知したと伝えられている。法人としての運営会社については今回確認できず、他のラーメン店・ブランドとの法人関係についても推測は行わない。
40年以上の老舗から開店数カ月の新店まで
今回確認できた大阪府内のラーメン店閉店を見ると、営業期間には大きな幅がある。
「らーめん一作 茨木店」は約46年、「らぁめん天風軒 泉佐野店」は約16年と長年地域で営業してきた一方、「ラーメンシンセカイ 大阪北巽店」は約3カ月、「らーめん 海の門出 近鉄八尾店」は約4カ月で営業を終了した。
ただし、閉店理由は店舗ごとに異なる。一作茨木店では建物老朽化が伝えられているほか、海の門出は体調不良が理由とされており、一連の閉店を単純に売上不振や原材料高、人手不足などと結び付けることはできない。
また、今回取り上げたチェーンの多くは大阪府内の別店舗で営業を続けている。個別店舗の閉店と、ブランド自体の撤退や運営会社の廃業とは区別して見る必要がある。