アイコン 台風25号がシルバーウィークに接近か 11年ぶり5連休、観光・物流への経済影響は


大型の台風25号が、11年ぶりの5連休となる2026年のシルバーウィークに東日本へ接近するおそれが出てきた。

9月17日午前時点 台風25号は9月16日午後9時、マリアナ諸島で発生。17日朝時点の予報では、18日から19日にかけて小笠原諸島に接近した後、21日ごろに関東地方へ最も接近する見通しとなっている。

関東や東海では台風が接近する前から雨が強まり、進路や発達状況によっては大雨や暴風となる可能性もある。

今回注目されるのは、台風の接近時期が9月19日(土)から23日(水・祝)までのシルバーウィーク5連休と重なる点だ。今年は旅行需要が例年以上に高まっており、進路次第では宿泊、観光、外食、小売、交通、物流など幅広い分野に影響が及ぶ可能性がある。

2026年シルバーウィークは11年ぶりの5連休

2026年のシルバーウィークは、9月19日(土)から23日(水・祝)まで5日間の大型連休となる。シルバーウィークが5連休となるのは2015年以来11年ぶり。

さらに24日、25日の平日に休暇を取得すれば、9月19日から27日まで最大9連休とすることも可能で、旅行業界では早い段階から高い需要が確認されていた。

JTBが9月1日に公表した予約状況でも、2026年のシルバーウィークについて国内・海外とも旅行需要の本格的な回復がみられるとしている。

旅行比較サイト「トラベルコ」が今年1月から5月までの検索データを集計したところ、シルバーウィーク期間を対象とした旅行検索数は前年同期比で国内旅行が約168%、海外旅行が約144%に増加していた。

今年は夏の猛暑や混雑を避け、旅行時期を9月へずらす動きもみられ、シルバーウィークが秋の観光需要を支える大型商戦として期待されていた。

 

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国内旅行予約は前年比136.6% 台風接近で観光への影響懸念

旅行需要の強さは予約データにも表れている。

HISがまとめた2026年の旅行予約動向によると、シルバーウィーク期間の国内旅行予約者数は前年同期比136.6%となった。

夏休み期間の国内旅行予約者数は前年をやや下回った一方、5連休となるシルバーウィークは大きく伸びた。猛暑や混雑を避けて夏休みから9月へ旅行をずらす動きもみられている。

その旅行需要が集中するタイミングと、台風25号の接近予想が重なった。

台風の進路次第では航空便や鉄道、高速道路などの交通機関に影響が出る可能性があり、宿泊施設では予約変更やキャンセル、観光施設やイベントでは営業時間の変更や休業などが発生する可能性もある。

特に観光業では、宿泊だけでなく現地での飲食、土産物、レンタカー、レジャー施設など周辺産業にも消費が波及するため、連休中の荒天は地域経済にも影響する。

ただし、17日朝時点では具体的な旅行キャンセル数や観光消費の損失額は判明しておらず、経済への実際の影響は今後の台風の進路や交通機関の運行状況に左右される。

高速道路は10km以上の渋滞を279回予測

5連休の人出の多さを示す材料の一つが、高速道路各社の渋滞予測だ。

NEXCO東日本、NEXCO中日本、NEXCO西日本、本州四国連絡高速道路、日本道路交通情報センターは、9月19日から23日までの5日間に、全国の高速道路で10km以上の交通集中による渋滞が上下線合計279回発生すると予測していた。

東名、新東名、中央道などでも連休中の渋滞が予想されており、自動車による旅行や帰省が活発になることが見込まれている。

一方、台風による大雨や強風が予想されれば、高速道路では通行止めや速度規制などが行われる場合がある。予定されていた大量の移動と荒天が重なれば、観光だけでなく物流にも影響が広がる可能性がある。

台風25号、物流にも影響する可能性

企業活動では物流への影響にも注意が必要となる。

日本気象協会によると、台風接近時には道路だけでなく、鉄道、海運、航空でも輸送への影響が発生する可能性があり、配送遅延や輸送停止につながる場合がある。

特に広域物流では、台風接近前から出荷の前倒しや在庫の積み増し、荷受け停止、輸送ルートの変更、納品先との日程調整などが必要になる場合がある。

連休前後はもともと物流量が変動しやすい時期でもある。そこへ台風による高速道路の通行止めや航空・鉄道・海運の運休が重なれば、連休後の配送にも影響が残る可能性がある。

外食・小売にも影響 5連休の「人出」が焦点

台風による経済影響は旅行業だけではない。

ぐるなびがシルバーウィークを前に実施した調査では、5連休をカレンダー通り休むとの回答が42%。連休中にしたいことでは「外食」が27%となり、外食に使う予定の予算は平均6094円だった。

大型連休は観光地だけでなく、駅周辺や商業施設、飲食店などにとっても売上を伸ばす機会となる。台風接近によって外出そのものが減少すれば、こうした消費にも影響が及ぶ可能性がある。

一方で、外出を控える動きが強まれば、食品スーパーやドラッグストアなどでは台風接近前に飲料水や食品、日用品などの需要が一時的に高まるケースもある。

そのため、台風による消費への影響は一律ではなく、観光・外食・レジャーには下押し要因となる一方、生活必需品など一部の商品では需要が前倒しされる可能性もある。

台風25号は21日ごろ関東へ最接近か 最新進路に注意

17日朝時点の予報では、台風25号は18日から19日にかけて小笠原諸島に接近し、その後北上。21日ごろに関東地方へ最も接近する見込みとなっている。

関東では20日から21日にかけて警報級の大雨や暴風となる可能性があり、東海でも台風や周辺の湿った空気の影響によって荒れた天気となるおそれがある。

ただし、台風の進路や発達の程度にはまだ幅があり、シルバーウィークへの影響範囲や交通機関への具体的な影響は確定していない。

11年ぶりの5連休で旅行需要が高まるなか、観光、外食、小売、交通、物流などにとっては大きな商機となるはずだったシルバーウィーク。台風25号がどこまで日本列島に接近するのか、気象面だけでなく地域経済への影響も注目される。

[ 2026年9月17日 ]
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