東京都大田区で精密金属加工を手がける(有)木本工業所(東京都大田区大森南***、法人番号:2010802004245)は、2026年9月2日、東京地裁から破産手続きの開始決定を受けた。
破産管財人には佐々木秀和弁護士が選任されている。債権届出期間は9月30日までで、財産状況報告集会などの期日は11月26日午前10時。事件番号は令和8年(フ)第6347号。
同社は1960年に創業した金属加工会社。日本有数の町工場集積地として知られる東京都大田区で、マシニングセンタやNCフライスなどを使った精密部品加工を長年手がけてきた。
木本工業所の会社概要
|
法人名 |
有限会社木本工業所 |
|
所在地 |
東京都大田区大森南5丁目3番18号 |
|
法人番号 |
2010802004245 |
|
創業 |
1960年 |
|
主な事業 |
精密部品加工、金型関係加工、多品種少量加工など |
|
負債額 |
確認できず |
1960年創業、大田区で精密金属加工
木本工業所の会社案内によると、1960年に初代社長が木本工業所を設立。当初はプレス板金後のタップ加工やスポット溶接を主業務としていた。
1972年には現在の大田区大森南に工場を建設して移転するとともに法人化。その後、加工分野の高度化を進め、フライス盤やNCフライス、マシニングセンタ、3次元CAD/CAMなどの設備を順次導入してきた。
1991年には金型部品加工を加え、1995年と1998年にはマシニングセンタを導入。2000年以降は3次元CAD/CAMも活用するなど、創業時の加工業務から精密機械加工へ事業領域を広げていた。
マシニングセンタやNCフライスで多品種少量加工
同社はマシニングセンタやNCフライスを使用し、多種単品加工、多品種少量生産、金型関係加工、ポケット加工、精密部品加工などに対応していた。
加工対象には機械部品や食品機械部品、自動車・バイク向けのオリジナル部品などがあり、鉄・鋼材のほか、アルミ、ステンレス、真鍮、銅など幅広い材質を扱っていた。
製造業向け企業情報では、単品加工や異形状加工、2.5次元・3次元加工などにも対応する精密部品加工会社として紹介されている。
大田区の工場名簿にも「金属製品製造業」
大田区が公表する工場・指定作業場名簿にも、木本工業所は大森南5丁目3番18号に所在する「金属製品製造業」の工場として掲載されている。
同じ大森南地区には金属加工や精密加工などの中小製造業が集積しており、木本工業所も長年にわたり地域のものづくり産業を構成する町工場の一つとして事業を続けてきた。
2019年4月には木本省三氏が取締役社長に就任していた。
創業66年で破産、負債額や破綻原因は確認できず
1960年の設立から2026年まで66年にわたり事業を続けてきた木本工業所だが、今回確認できた公開情報では、破産に至った具体的な経緯や事業停止時期、負債総額は明らかになっていない。
製造業を取り巻く受注環境や原材料価格、人手不足などと今回の破産を直接結び付ける資料も確認できておらず、破綻原因については判明していない。