アイコン ゼクス、第3四半期債務超過に転落、増資で間に合わず

同社は、09年5月期の第3四半期の決算を発表した。売上高は前年同期比78.6%減少して115億54百万円にとどまり、経常利益も前年同期▲44百万円が、今期は▲53億94百万円、今期の純利益も▲81億33百万円と大幅赤字となっている。

 今期の通期予想も、売上高130億円、経常利益▲90億円、純利益▲98億円を予想している。
同社は2月第3四半期決算では5億54百万円の債務超過に陥ったが、3月増資して対応している。しかしその額は5億20百万円であり、第3四半期で5億54百万円の債務超過、債務超過を回避するにはもう一回増資する必要がある。セイクレストと業務提携を3月提携しているが資本提携までは至っていない。中央コーポレーションとの関係は、以前同社は連結子会社であったが、現在は持分法による関連会社にとどまる。同社のリバイバルプラン2011は、再建へ向け必死さが窺い知れる。

同社の事業は、不動産事業および不動産コンサル事業と老人ホームの運営を業としている。
 
ヒルトップテラス
北九州市八幡西区と水巻町の境に豊田通商が作り上げた大型商業施設ヒルトップテラスは、元々同名でゼクスが開発に当っていたものである。同社はサブプライムローン問題で不動産ミニバブルが崩壊すると、影響を前面に受け、昨年4月開発中の同物件を豊田通商に売却した。しかし、同社を含む殆どの新興の不動産事業者が、サブプライムローン問題の行き着き先となったリーマン破綻で、更に信用収縮は大きくなり、厳しい経営状態を強いられている。

 

[ 2009年4月15日 ]
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