イオン、アメリカも大変
同社は、孫会社タルボット社(アメリカ、ニューヨーク証券取引所上場)に対し、緊急支援することを発表した。
支援金は150百万ドル(約150億円)、期間は2010年4月17日まで、リボルビングローン方式による。
昨年4月タルボット社は、再建策を講じたばかりであったが、9月発生したリーマンショック後アメリカの消費大不況の影響を受け、売上高は前期比25%も下落する不振に陥っている。
そのため資金繰りも難しくなり、イオンに対して緊急支援要請が行われたものである。
なお、本年2月、タルボット社は過去Jジル社を買収した時の買収金の借入残200百万ドル(約200億円)を期限前に返済するため、シンジケートローンを組み調達することを発表していた。Jジル事業は売却予定であるが、昨今のアメリカ景気では売却も難しい。
イオンは本業が消費不況で大苦戦、国民の可処分所得が悪化すなか、艦船型出店の重みが徐々に現れ始め、店舗閉鎖のリストラも敢行している。
イオン 09/2期決算予想(連結)
売上高 5兆2,000億円
経常利益 1,260億~1,310億円
当期利益 ▲25億~ 25億円
08/2月期実績
売上高 5兆1,673億円
経常利益 1,663億円
当期利益 439億円
素人でも売れないと分かるような場所へのイオングループの出店が続く限り、イオンも中内ダイエーへと近づこう。
財界代表に流通出身者を置くべきである。経団連がだめなら経済同友会。内需動向は流通事業者が肌身でわかる。
[ 2009年4月14日 ]