米中堅の商業用不動産金融会社破綻/負債総額約210億ドル(約1兆91百万円)
商業用不動産金融会社の米キャップマーク・フィナンシャル・グループ(本社ペンシルベニア州)は25日、連邦破産法11条の適用(日本でいう民事再生)を申請した。
負債総額は約210億ドル。アメリカでは、景気後退によりオフィスやショッピングモールなどの空室率が急上昇。建築した不動産会社や不動産投資会社から建設資金などの融資返済が滞り、主な貸し手である中小銀行やノンバンクの経営が悪化している。同社はその1社であるが、アメリカでは月に10行のペースで地方銀行が破綻しており、地域経済へ影響が心配されている。アメリカの経済指数は底這いもしくは少し明るさも見えてきているが、天から地に引き吊り下ろされた経済の修正(縮小)は、企業から元締めの金融機関までの破綻でしか埋められず、今後とも地方の金融機関の破綻は続いていくものと観測されている。
[ 2009年10月27日 ]
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