アイコン 軍艦島、上陸解禁

軍艦島1 世界近代化産業遺産への登録運動も進められている軍艦島(端島)は、4月23日、35年ぶりに上陸が解禁された。長崎市は同島を観光遺産としてこれまで整備を行い、上陸解禁にこぎつけた。23日には旧島民が招待されている。
1890年三菱が採掘権を取得、良質な強粘炭が採れることから発展。石炭採掘のため周囲を埋め立て、住宅用に日本最古の鉄筋コンクリート造の集合住宅群も建設された。
同島は、周囲1,200メートル、面積約6.3haにピーク5,000人以上が暮した。
1960年代にエネルギー源が石炭から石油に移り、同炭鉱は経営難に陥り1974年1月閉山。同年4月20日最後の島民が離島して明治から続いた炭鉱の歴史に終止符が打たれた。
 
軍艦島の名称は、海上から見たそのシルエットが、三菱重工長崎造船所で建造中だった日本海軍の戦艦「土佐」に似ていたことによる。軍艦「土佐」は完成直前であったが、1922年(大正11年)の国際軍縮会議により廃艦に追い込められ、豊後水道で海沈させられた。

 

軍艦島2

 

ありし日の未艦「土佐」 
ありし日の未艦「土佐」
[ 2009年4月23日 ]
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