アイコン 三井住友銀行 100億円詐欺

三井住友銀行は、コシ・トラストという詐欺グループの架空会社などに対して、架空決算書や粉飾決算書に基づき、同行の高円寺支店などが170億円の融資を行い100億円が焦げ付いている。

経営数値のチェックのみで融資を行う現在の融資手法は、こうした問題に融資担当者が対応できないのが実情である。以前の融資手法は、帳簿を時系列や元帳・勘定長と照らして見、ヒアリングを何回も行い話や帳簿との整合性に問題ないか、同業者や周辺から風評を聞き何も問題がなければ融資するという手法であった。今の融資担当者はとっくに出来ない体質になっている。銀行は汗をかかず儲けるシステムを作り上げ、こうした問題が発生したら冷や汗ばかりかいている。
一部報道では、本部の審査部門から1回チェックが入ったものの、支店では見抜けず、貸し続けたとされているから、尚更何も出来ない行員達だけに成り下がっているのが三井住友銀行の実情である。
 警視庁は21日、三井住友銀行の融資をめぐり、約1億円をだまし取ったとして詐欺の容疑で不動産会社「コシ・トラスト」(東京都)の代表中林明久、コンサルタント会社の代表広末哲也、融資先の建物検査会社「日本検査」の代表園内正己ら6人を逮捕した。
 三井住友銀行高円寺支店などは、中林容疑者から紹介を受けた中小企業60数社に計約170億円を融資、約100億円が焦げ付いている。経営実体のないペーパーカンパニーもあり、警視庁は資金の流れの全容解明をはかるとしている。

[ 2009年5月27日 ]
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