アイコン みずほ証券小勝利/61万株1円注文事件/東証敗訴107億円支払へ

みずほ証券が、2005年12月東京マザーズ(東京証券取引所)に上場したジェイコム株を1円61万株発注するところを、間違って61万株を1円で注文したことから、みずほ証券に約400億円という大損害が生じた事件。

ミス発注からみずほ証券は、東京証券取引所のシステムに問題があるとして損害賠償請求訴訟を起こし、その判決が東京地裁であった。裁判長は「みずほ証券側にも株数と株価をまちがえるという著しい不注意があったが、世界有数の証券市場を開設している東証が通常ありえない売買を停止しなかったことは重大な過失にあたる」と指摘した上で、東証に対して107億円の支払を命じた。

05年12月新規上場のジェイコム株は、67万2千円の初値が設定され、値幅制限下限も57万2千円に設定登録されていた。2005年12月8日午前9時27分、みずほ証券が61万円で1株の売注文を間違って1円で61万株として発注してしまった。1円の売値にかかわらず買注文との約定が成立。気付いたみずほ証券から売注文の取消が数分後になされたが、東京証券取引所のシステムの不具合により取消しがきかず、その後も順次取引が成立。その結果、みずほ証券は400億円の損失を被った。
取消を発しても受け付けない東証のシステム、ネット投資家も買い浴びせ、UBS グループは120億円も利益を得ている。

 

[ 2009年12月 4日 ]
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