アイコン オリックスが危ない? ①

ジョイント・コーポレーションを資本支援及び金融支援するとして、清水建設はじめ多くのゼネコンが、ジョイントはもう大丈夫と判断した。ところが、5月29日いきなりジョイントが破綻、早々にオリックスは不良債権額を公表、そこには金融支援の形跡はなかった。こうも簡単にジョイントがいけば、大京は大丈夫だろうかと心配にもなる。日経新聞には日本政策投資銀行から危機対応特別融資を1,000億円受ける話まで報じられ、オリックス自身が大丈夫かと噂が広がっている。

①同社の最近の業績をみよう。
連結、百万円
2006年3月
2007年3月
2008年3月
2009年3月
営業収益
929,882
1,124,960
1,154,054
1,075,811
営業利益
714,925
282,166
189,201
54,739
当期純利益
166,388
196,506
169,597
21,924
株主資本
953,646
1,194,234
1,267,917
1,167,530
総資産額
7,242,455
8,207,187
8,994,970
8,369,736
有利子負債
 
5,037,448
5,792,334
5,252,012
株主資本率
13.17
14.55
14.09
13.94

上記決算推移では全く問題は見えてこない。 但し、
○営業利益が08/3期の1/3以上減少している。それに伴い利益も激減。
総資産の圧縮を図っているが62百億円どまり

 

②キャッシュフローベースでは

キャッシュフロー
 
 
 
 連結、百万円
営業
投資
財務
キャッシュ残
083月期
156,287
-838,331
792,966
320,655
093月期
308,779
171,183
-334,587
459,969
  07年7月サブプライムローン問題が株式市場に衝撃を加えたことから、08年3月期は膨大な資金を市場から引き揚げたことが認められる。
09/3月期は54百億円有利子負債を減少させたのに伴い財務キャッシュフローも33億円アウトしている。
 一方、キャッシュ残が13百億円増加していることから、他資産からのかなりの吸い上げがあったと思われる。

続く

 

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[ 2009年6月 4日 ]
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