アイコン 高松組の陳述書①

1、会社設立後の経緯と業務内容
大正5年創業の当社は、昭和16年5月に資本金24,000円で法人化、株式会社に改組し、本格的に建設業として活動を開始いたしました。
当初は土木工事の施工もいたしておりましたが、経緯とともに建築工事へと特化して参りました。
工事経歴(公共工事)は、平成4年アクロス福岡、平成8年博多町家ふるさと館、平成16年九州国立博物館のJV施工等があります。
民間工事といたしましては、近年は分譲マンションや賃貸マンション等の請負が時代と共に増加傾向にありました。
特に民間工事においては、バラエティに富んだ受注をしていたことから、下請業者をいろいろと確保していて、他社に比べると安い金額で受注しても利益が出るということが強みでありました。例えば、幼稚園の工事の受注の際にも他社より低い金額で見積もり出して受注できました。
 
2、破産申し立てに至る経緯
平成18年に発生しました姉歯事件を始めとする一連の耐震偽装問題の発生により、建築基準法の大幅な改正、許認可の日程遅延。構造にかかる計算基準の変更による事業主予算見直しと経営悪化、特に分譲マンションにありましては構造体に必要な部材の納期にも遅れが発生し始め、原油価格の高騰も影響が大きく、多くの工事が時期を変更したり中止になったりと、受注に大きな支障が発生し始め、そのことが資金繰りにも大きく影響したところ、今年に入り連続して大型工事発者が倒産して(栄泉不動産等)工事代金が入らなくなり、資金繰りに行き詰ってしまったというのが、今回の破産申し立てに至った事情です。
続く
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[ 2009年6月 5日 ]
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