必見、福岡のゼネコン②
噂のゼネコンは中央区今泉に在する善工務店のようであるが、廃業というより大幅事業縮小であろう。無理して売上高を維持する営業を続けるより、大幅縮小して資産管理していた方が気が楽でいいと結論付けたのであろう。
善工務店のこうした動きは、同社同様財務内容が良いゼネコンが、今のうちに止めたほうが得策と判断するところが多発することが考えられる。ここ数年好財務内容の土木会社の廃業が目立ったが、建築会社の廃業はまだなかった。
官庁工事は会合で話し合っても仲間外の会社が横取り、実質話し合いの成立は皆無となってきている。今まで実績があり官庁に信頼されているという錯覚は、一般競争入札では通用せず、安けりゃよいとする風潮が事なかれ主義の官庁側にもまかり通っている。福岡市は1億円以上の案件は国の指導もあり総合評価制度に移行するとしているが、入札方法の問題であり、福岡の中堅ゼネコンを食わせるだけの量には程遠い。大手ゼネコンが総合評価制度には慣れており、大手ゼネコンが持っていってしまう恐れすらある。
民間工事では、地元不動産開発業者が総崩れ状態であり、今だ完成在庫の処理に明け暮れ、新規物件に対する資金手当てなど銀行に期待できる状況にない。
一般の賃貸マンションも投資用に対する金融機関の締め付けにより資産家でさえ融資が下りず、また福岡は中央のハゲタカファンドが食い散らした後だけに空室だらけとなっており、賃貸マンションや売りビルは山のように案件が転がっているのも事実である。
それでもタマにある案件は、1億円未満でもスキあらば大手ゼネコンが取ってしまう。施主も競争入札して、受注できたとしても受注価格が大幅に落とされてしまう。
こうした福岡の建設事業を取り巻く環境は、今後も変わることはなく、事業を止められるものなら止める方が得策と考えるゼネコンも当然である。しかし借金過多で止められないのも事実であり、こうしたゼネコンは今後とも厳しい戦いの中で凌ぎを削り続けることになる。競争相手が少なくなって助かるという意見もあるが・・・。

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