アイコン コンプライアンスのブレーキも効かないJR西

 国鉄が民営化され、独立したJR各社は、それぞれに総裁を置いたと同じであった。旧国鉄の経営陣の人身を入れ変えずして民営化したところに、機密漏洩のこうしたファミリーが巣食ってしまったのである。

今回JR福知山線脱線事故について、何人もの調査委が事前に調査報告書の内容を伝え、内容変更の要請までするという根本原因は、今だそうした権力構造がまかり通っている実態が浮き彫りにされたまでのことである。
(旧国鉄も含め)官僚の権力意識とは、誰についていれば出世する、誰よりも自分が偉い、あの人には出世のため逆らえないなどしか考えず、出世レースに最後まで生き残ることしか考えない連中だけである。官僚組織には人脈や派閥・学閥などが蔓延り受け継がれ、その上、院政力も強い。地方の有名大出身者などは、その人脈に乗らない限り絶対出世しないといわれ、逆らえば仕事を与えられないことさえあるという。東大出や他大学出でもさして実力など変るものではなく、人脈・派閥でしか動かないのが、公務員の上層部である。
JRもその限りである。前回院政が引かれ続けていると報告したが、調査委の報告書を事前に取得するのも実力のうちであり、取得した者はその次の出世頭になる。山崎元社長はこれからも院政で経営を仕切る実力を発揮したのであろうが。こうした旧国鉄人事が調査委や国交省に連綿として蔓延っている以上、碌な報告書は望めない。打首獄門に処せ。
 

[ 2009年9月29日 ]
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