アイコン 【投稿】中身同じ 名前変更⇒薬価113倍

錠剤投稿者 = お笑い芸人入江塾

 大日本住友の新薬中身同じ 名前変更⇒薬価113倍

 抗てんかん薬として販売している薬と同一成分のものを、別商品名でパーキンソン病の「新薬」として厚生労働省の承認を受けたところ、医療保険から支払われる薬価が100倍以上に跳ね上がりました。医療関係者から「開発経費を必要とする新薬ではなく、適応を拡大しただけなのに」と、異常な高薬価に批判の声があがっています。

 問題となっているのは、パーキンソン病新薬として大日本住友製薬が3月から発売している「トレリーフ」。抗てんかん剤「ゾニサミド」を有効成分とする薬で、薬価は1錠(25ミリグラム)1084・9円です。同社が抗てんかん薬として発売している、全く同じ成分の「エクセグラン」は1錠(100ミリグラム)38・5円。同じ量で薬価を比べると、その差は実に112・7倍にもなります。

 薬価の算定は、厚生労働大臣の諮問機関「中央社会保険医療協議会」(中医協)が製薬会社の申請を審査し、大臣に答申します。これを受けて厚生労働大臣が定め、薬価基準に収載されます。

 今回、中医協は「トレリーフ」と類似の薬の薬価に5%の「有用性加算」を加えて算定したといいます。

 中医協委員からも今回の薬価を決める過程に異議が出ています。全国健康保険協会の小林剛理事長は、8月の中医協総会の場で「(薬価をきめた2月の総会では)抗てんかん薬として薬価収載されていると説明がなかった」と、資料の不備を指摘しました。

 支払い側でもある国民健康保険中央会は「(100倍に薬価がはね上がるのは)被保険者が困る問題なので、11月の大会に向けて議論をすすめる予定。会としても中医協の場や、新しい政権のもとでの審議会などで訴えたい」と話しています。

 批判が広がる中、18日に開かれた中医協薬価専門部会は、次回の同部会で「トレリーフのような高薬価が出た時にどうするか」議論することを決めました。
 

[ 2009年10月 2日 ]
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