百貨店系の内装工事会社は、顧客や取引先などの内装工事を手掛ける傍ら、自社百貨店の建築に絡むゼネコンに対しても喰いこみ、ホテルなどの建築においては必ず百貨店系の内装工事会社が内装工事を取り仕切った。そのため工事現場における図面書きも行い、工事が内装段階に入ると殿様気取りで下請け内装工事会社をこき使った。三越建装部・大丸建装部や高島屋工作所がつと有名である。百貨店の家具会社出身であるため、品質レベルは高すぎるほど高く、値段も高い。
高度成長期などに施設や店舗内装市場が急拡大、専門の内装業者も出現、ゼネコンの技術レベルでは高品位な施設やホール・美術館・歴史資料館等の内装には限界があり、専門の内装工事会社が担うようになった。万博や博覧会など各地で催され、そうした展示会場のパビリオン設営・新幹線の駅及び商店街・ファッションビルなど引っ張り凧であった。そうした設備工事を一括して請け負った代表が乃村工藝社や丹青社である。その後イオンにくっ付いている船場やドコモに強いスペース・支払の悪いアスクプランニングセンターなどが成長してきた。また業界ではマネキン屋から店舗内装分野へ入った会社も多い。
丹青社も高度成長期に入る昭和34年12月設立。最近の大きな仕事は愛知万博、最近の実績は次の通りである。