アイコン 近鉄社員10億円着服/大阪

近鉄子会社の近鉄ビルサービス(近鉄のビルを賃貸や管理している会社)の社員が、昨年4月より今月までに70回あまりにわたり、会社の資金を自分の口座に振り込み、約10億円を着服したことが明らかになった。

同社は検察に告訴した。当社員は会社の経理に所属、取引先への支払い等を担当していた。
会社側によると、会社の資金が急激になくなっていることに気付き、調べたところ判明、社員も認めているという。当社員が会社のシステムデータを改竄していたため発覚が遅れたと説明している。
発覚が遅れ内容がどうであろうと、同社は親会社含め内部牽制制度などまったく機能させていなかったことが明らかになったまでのことである。
当社員は着服理由について、投資に失敗、穴を埋めるため着服、再投資しまた損失を被るという悪循環に陥り、70回10億円という信じられない巨額を着服していたという。
昨年4月からこうした着服が行われており、当然決算も本年3月に経過している。親会社の監査・監査役監査・監査法人による決算監査の杜撰さ、上司のチェック及び管理能力のなさがこうした巨額な着服を看過させていたことになる。
親会社の責任や近鉄ビルサービスの役員の責任も問われ、しかるべき責任を取らなければ、次の株主総会では問題となろう。

[ 2009年11月28日 ]
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