アイコン ANA 香港の投資会社と格安飛行機(LCC)運行会社設立へ/関空拠点

ANAとファーストイースタン投資グループ(FE、拠点:香港、代表:ヴィクター・チュー(ダボス会議理事))は、関空を拠点としたローコストキャリアに関する共同事業を開始する契約を締結した。
 航空自由化の推進、経済の長期低迷による消費動向の変化と価値観の多様化、鉄道、道路の環境整備など、航空を取り巻く環境は大きく変化をしている。一方、成長する経済を背景に東アジアと日本各地の旅客流動の拡大は、一層期待される。 

ANAは、クオリティー、顧客満足、価値創造で「アジアでNO.1」になるというグループ経営ヴィジョンを掲げている中、こうした環境変化、顧客志向の多様化を踏まえ、ANAブランドとは異なる、これまでの常識を覆す低価格の航空会社による、新規需要創造の必要性を感じていた。
 一方、FEは、中国を中心とするアジアのボリュームゾーンにおいて顕在化する旺盛な旅行需要、とりわけ観光立国推進に取り組む日本を訪れる中国人旅行者数の拡大に着眼し、共同で航空や観光分野の事業開発に取り組めるビジネスパートナーを求めていた。
 今般、この二社の考えが一致したことに加え、5月に発表された国土交通省成長戦略にLCC参入環境の整備が盛り込まれ、今後具体的な進展が得られるものと判断、ANAとFEは、協力して日本における初の国内線・国際線LCC事業開始の合意に至ったもの。両社は今後、本事業に賛同する本邦の他出資者を求めつつ、圧倒的低コスト構造のビジネスモデルを構築していく。
 出資比率は、国内投資家(内40%ANA)、FEは1/3未満。
 

[ 2010年9月10日 ]
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