アイコン 穴吹一族会社①/穴吹ハウジングサービス/セシール旧本社ビル購入

穴吹工務店の破綻でテンヤワンヤの穴吹一族であるが、穴吹工務店英隆氏の弟が経営する穴吹興産(上場)はリリース即出しで穴吹工務店とは全く関係ないことを表明している。

 穴吹ハウジングサービスは、通販大手のセシールの旧本社ビルを取得したと発表した。社員やマンションの管理員の研修施設として活用する方針、施設を改修した上で来夏オープン予定であるという。何たる親子での違いであろうか。
 穴吹ハウジングサービスは、兵庫県以西の西日本でマンション管理1,392棟/53,385戸などを行い、09/3月期:53億8,779万円の売上高である。当建物は、築22年の鉄骨鉄筋コンクリート造り6階建、土地は約1,520平方メートル(約459坪)。取得額は約1億1400万円(土地だけでも坪24万円と安価)である。
 
<穴吹ハウジングセンター>
株主構成
㈱穴吹
205株
和歌弘州
4株
穴吹忠嗣
30株
穴吹キヌエ
4株
穴吹英隆
16株
 
 
   (※「穴吹」の株主は、穴吹照雄氏と穴吹ユミ子氏の両名である。穴吹興産の筆頭株主でもある。)
    設 立:昭和58年11月
  資本金:2,000万円
  売上高:09/3期 53億8,779万円
  利 益:08/3期 1億0,887万円
 
  財務内容
科目/千円
09/3期
科目
09/3期
流動資産
1,572,525
流動負債
1,076,829
固定資産
2,365,932
固定負債
2,432,903
繰延資産
4,841
自己資本
433,565
総資産
3,943,298
負債・純資産計
3,943,298
   
 
以外と自己資本が小さいのには驚かされる。一杯報酬を取っていたのであろう。
 穴吹ハウジングサービスは、穴吹工務店とも穴吹興産とも独立したグループを形成している。穴吹興産が08年9月アーサーヒューマネット(ブランド名:アーサーホーム、以後アーサー)のマンション管理部門を同社が買い取ったときにも全く関係ないとしていた。 
穴吹ハウジングサービスの代表穴吹キヌエ氏は、穴吹英隆氏(穴吹工務店・元社長)と穴吹忠嗣氏(穴吹興産社長)の母親(実母)であり、最近まで会社本流の穴吹工務店の会長に就任していた。穴吹工務店の会長を退任したのは、同社の経営が怪しくなったことから外れたのであろう。穴吹工務店のマンション管理子会社は、穴吹コミュニティという会社がある。
穴吹興産は、マンション管理子会社を持っておらず、穴吹興産が建てたマンション管理を穴吹ハウジングサービスが行っていた。しかし現在穴吹興産が販売中のマンションの管理委託会社にその名はなく太平ビルサービス(東京)となっている。こうしたことから、ここ1~2年で一族のいろいろな葛藤があったものと推量される。
[ 2009年11月30日 ]
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