アイコン 【解説】日本航空は返済原資なしのなか貸し剥がしにあっていた

 
19/3月期
20/3月期
21/3月期
21-20剥額
21-19
日本政策投資B
309,688
283,932
234,614
-49,318
-75,074
みずほ
100,545
91,821
75,956
-15,865
-24,589
三菱東京UFJ
91,893
90,837
73,890
-16,947
-18,003
三井住友
41,356
39,163
44,307
5,144
2,951
その他
277,834
303,998
270,534
-33,464
-7,300
合計
821,316
809,751
699,301
-110,450
-122,015
社債残
200,229
130,229
102,229
 
 

銀行にも迷惑かけるという財務省であるが、一番迷惑がかかるのは財務省所管の国営銀行である日本政策投資銀行であり、大手銀行は中堅デベロッパーに焦げ付いた程度の残高しか有せず、釈明するほどではない。地方銀行も横並びの融資と思われ、収益が悪化している銀行にとっては痛かろうが、分散化しておりそれほど銀行の痛みは伴わない。

 こうしてみれば一番貸し剥がしをしていたのは国営銀行の日本政策投資銀行とみずほ・三菱東京UFJである。
ダッチロール経営状態の日本航空の収益が上がらず、特に今期になってはリーマンショックの大不況・新型インフルの影響により大幅赤字状態のなかで、返済金の捻出は到底無理、ましてや社債の償還を2年間で1,000億円行っており、この資金の捻出も無理。その無理が祟り、国に支援を求め、21年9月中間期は借入金が7,756億29百万円と増加していた。
ここまで、事業収益が悪化すれば金融機関の貸しは剥がしなど関係なく、破綻するのは目に見えている。

連結決算/百万円
17/3月期
18/3月期
19/3月期
20/3月期
21/3月期
事業収益
2,129,876
2,199,385
2,301,915
2,230,416
1,951,158
経常利益
69,805
41,608
20,576
69,817
82,177
当期純利益
30,096
47,243
16,267
16,921
63,194
純資産額
194,746
148,066
331,873
471,070
196,771
総資産額
2,162,654
2,161,240
2,091,233
2,122,784
1,750,679
総負債額
1,967,908
2,013,174
1,759,360
1,651,714
1,553,908
自己資本比率%
9.0
6.9
14.9
21.4
10.0
連結従業員数
53,962
53,010
51,497
49,200
47,526

連結決算/百万円
17/3月期
18/3月期
19/3月期
20/3月期
21/3月期
事業収益
2,129,876
2,199,385
2,301,915
2,230,416
1,951,158
経常利益
69,805
41,608
20,576
69,817
82,177
当期純利益
30,096
47,243
16,267
16,921
63,194
純資産額
194,746
148,066
331,873
471,070
196,771
総資産額
2,162,654
2,161,240
2,091,233
2,122,784
1,750,679
総負債額
 
 
 
 
 
自己資本比率%
9.0
6.9
14.9
21.4
10.0
連結従業員数
53,962
53,010
51,497
49,200
47,526

連結/百万円
売上高
営業利益
経常利益
当期利益
09年3月期中間期
1,073,597
30,229
18,023
36,674
10年3月期中間期
763,953
-95,793
-114,449
-131,217

 10年3月期はこのままいけば2,500億円以上の赤字が予想される中間期の内容である。
 
総負債額2兆3,000億円での会社更生法となっているが、21/3月の総負債15,539億円より8,000億円多くなっている。これは上記決算の簿外負債となっているリース負債やマイレージ負債及び連結以外の関係会社分の負債も含んでいると見られる。
[ 2010年1月20日 ]
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