アイコン 大和システム/超高層マンション「ザ・熊本タワー」225戸のゆくえ

「ザ・熊本タワー」(36階建、225戸)は、事業主:大和システム(株)、(株)セイキョウホーム、更生会社(株)ジョイント・コーポレーション、施工:戸田・光進・武末建設JVにより、2012年3月竣工予定で現在工事中である。
 同工事は、熊本駅周辺の再開発事業として熊本市が、総合企画管理会社の森ビル都市企画㈱に依頼して進められている3棟の建物の1棟である。

そうしたことから「ザ・熊本タワー」は、熊本市から施工会社の戸田・光進・武末建設JVに発注されている。
大和システム・セイキョウホーム・ジョイントコーポレーションの事業主JVは、事業主・売主となっているものの、「ザ・熊本タワー」が完成後に、熊本市から引き渡しを受け、購入者に引き渡すものとなっている。
今回の大和システム破綻では、施工側の戸田・光進・武末建設JVは、全く影響は受けず、工事もそのまま継続されている。
 「ザ・熊本タワー」は、住友不動産販売が販売代理を行っており、既に225戸のうち6戸を残すだけと好調過ぎるほど販売は順調に進んでいる。(住友不動産販売確認済) 

 「ザ・熊本タワー」は、竣工予定を1年以上残した現在、既に残戸数が6戸だけとなっており、引き続き大和システムJVが、事業主・売主として進めていく。

開発事業者である熊本市に問い合わせたところ、大和システムJVとの契約はそのまま生きており、事業は継続されている。熊本市側は、大和システムが、もしも民事再生計画案が否決されても、他のセイキョウホームとジョイント・コーポレーションのメンバーのJVに対して、売却されるとしている。

「ザ・熊本タワー」は、熊本駅周辺の再開発事業として熊本市が進め、総再開発面積は1.4ヘクタール、その中に3棟建築される中の1棟。
他に6階建ての情報交流センター(ホールと図書館等)と2階建ての商業施設が建設されている。熊本市のよると図書館の蔵書費用も含めて総事業費は205億円としている。

当建物は、マンションの事業主・販売主である筆頭の大和システムの経営が不安定な状況にあるが、セイキョウホーム(広島市)や更生会社ジョイント・コーポレーションがJVで参加しており、また建築が実力者戸田建設で行われていることから、建物自体にも問題は全くないものと思われる。
「ザ・熊本タワー」は、熊本駅そばに建設されており、熊本駅直結の超高層マンションとして人気を博しているようだ。

[ 2010年10月 4日 ]
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