アイコン 【解説】「フラガール」のシネカノン/民事再生申請

「パッチギ!」「フラガール」の(株)シネカノン(東京都渋谷区松濤1-9-3、代表:李鳳宇)と(株)CQNシネマズ(同所、同代表)は、1月28日に東京地裁へ民事再生法の適用申請。申請代理人は清水直弁護士(電話03-5202-0585)ほか。両社で負債総額は47億円が見込まれている。

 同社は、韓流ブームの火付け役となった韓国映画「シュリ」を配給、「パッチギ!」「フラガール」を製作・配給するなど一躍有名になったが、ヒット作にも恵まれず、直営映画館事業などにも手を出し、資金繰りが行き詰った。JDC信託から46億円の投資を受け、映画製作者に再投資していたが、ヒット作がなく、映画館投資などで資金繰りが悪化、映画制作用の投資金を流用するなどデタラメをやっていた。
 そのため、金融庁は、昨年9月15日シネカノンに投資していたジャパン・デジタル・コンテンツ信託(JDC信託 東京都港区)の信託免許を、信託業法上の最低資本額である1億円を下回り、信託財産の管理で横領、資金流用などの問題がたびたび発生。内部管理態勢の改善が見られず、業務の継続は困難として免許を取り消した。JDC信託は、投資家から集めた資金をシネカノンに投資してなくしてしまっていた。
 こうした張本人の企業が、民事再生にかかるとは思われず、何れ自己破産か夜逃げになろう。
 

[ 2010年1月29日 ]
モバイル
モバイル向けURL http://n-seikei.jp/mobile/
この記事を見た人は以下も見ています(解説、)
スポンサードリンク
スポンサードリンク