アイコン 【解説】ゼネコンランキング2010/8割が減収

上場企業55社に竹中工務店と鴻池組を加えた57社ベースのゼネコンランキングでは、全体の売上高が、2010年は2009年に比較して12.6%減じ14兆7,664億円(2009年16兆8,795億円 )。
一番リーマンショックでショックを受けたゼネコンは、安藤建設で前期比▲29.4%の売上高ダウンとなっている一方、新日本建設は16.5%増加させている。減じたのは57社中46社(80.7%)のゼネコンが前期比で売上高を落としている。 

<57社計、売上高14兆7,664億円、利益190億円>
当期利益は、リーマンショックによる売上高減少が続き、ドバイ損の大林組(▲533億円赤)、小沢心中の西松建設(▲400億円赤)などの大口赤字もあり、58社合計でも190億円にとどまっている。状況から、100億円以上の利益を出す企業は4社(大成212億円、鹿島132億円、竹中118億円、NIPPO117億円)しかなく、建築現場の減少による競争激化等により、利益が取れない状態が続いている。因みにNIPPOの利益は、アスファルト合材でボロ儲けした利益が多く含まれている。57社中赤字を露呈したゼネコンは10社、47社が黒字決算となり、前期より大幅に好転している。
また、有利子負債は、57社計で2,437億円減じ、残高は3兆4,769億円とゼネコンも必要としない借入を減らす傾向が続いている。
自己資本は、不況ながら企業努力で利益を捻出しており、2009年に比し1,671億円増加して3兆4,974億円となっている。
なお、竹中工務店は12月期、鴻池組は9月期の直近2期を用い、他は2010年3月期を用いている。
 

[ 2010年5月24日 ]
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