セイコーH/創業家内でクーデター勃発① 1度あることは2度ある。
4月30日開催の同社取締役会で、村野晃一会長兼社長(72)が解任され、後任には創業家の服部真二副社長(57)が昇格するというクーデター事件が勃発した。
服部真二新社長は、解任理由につき、「村野氏は服部礼次郎名誉会長(89)らの意向に無条件に服従、合理的な経営執行を怠った」と指摘。同日の取締役会では社外取締役による緊急動議により解任されたことになっている。※同社の社外取締役は原田氏(弁護士、元検事総長、有名大企業の取締役や監査役に多数就任)しかいない。
服部新社長によると、4人の取締役が何故か任期中に辞任(解任)、村野氏による不透明な人事圧力があったとされている。また、村野元社長は、服部禮次郎氏が会長兼社長を務める販売子会社、「和光」の赤字を長年放置してきた責任も問われている。服部禮次郎会長は、新社長の真二氏の叔父、2001年にセイコー取締役を退任した後もグループの総帥として影響力を保ってきた。服部真二氏は、禮次郎氏を同日、㈱和光(銀座和光堂)の会長兼社長からも解任している。完全制圧?。
今回の一連の動きは、一族内のクーデター事件である。
<セイコーHの取締役>2009年6月
代表取締役会長兼社長 | 村野 晃一 | |||
代表取締役副社長 | 服部 真二 | |||
専務取締役 | 中村 吉伸 | |||
取締役 | 村上 斎 | |||
取締役 | 鵜浦 典子 | |||
取締役 | 山村 勝美 | |||
取締役 | 原田 明夫 | |||
2009年12月辞任 | 村上氏 | |||
2008年10月辞任 | 高木氏 |
<業績推移>
連結決算 /百万円 | 05/3期 | 06/3期 | 07/3期 | 08/3期 | 09/3期 | 10/3期予 |
売上高 | 206,891 | 213,726 | 209,154 | 213,966 | 174,031 | 234,000 |
経常利益 | 9,293 | 8,563 | 7,386 | 7,265 | -4,690 | -3,600 |
当期純利益 | 5,616 | 9,206 | 9,922 | 3,216 | -5,786 | -7,300 |
純資産額 | 40,989 | 55,316 | 64,606 | 48,986 | 32,486 | |
総資産額 | 227,746 | 239,027 | 245,087 | 227,000 | 226,716 | |
自己資本比率 | 18.0 | 23.1 | 26.0 | 21.4 | 12.6 |
※2010年3月期予想は、2月9日に発表された数値であり、銀座の不動産の評価損が入っているのか不明。
[ 2010年5月 6日 ]
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