アイコン 若築建設/佐藤工業の株手放し 中間期▲58億円の赤字に転落予想

同社は、2002年3月佐藤工業が会社更生法を申請して破綻したとき、川田工業とともにスポンサーとなっていた。 佐藤工業が2009年9月更生計画を終結したため、見直しを図り、33.4%の所有株の内30%に当る1800万株を売却すると発表した。なお、残りの204万株( 3.4%)は引き続き所有する。
同社では、佐藤工業への出資金は約10億円、連結では持分法により株価計上しており、今回の売却処分で損金が発生するとしている。

連結/百万円
売上高
営業利益
経常利益
当期利益
11年3月中間期前回予想
29,000
0
200
150
11年3月中間期今回予想
29,000
0
200
-5,800

同社は、連結決算において佐藤工業の株をどれほど決算計上していたのか表明していないが、10億円出資して33.4%保有していた。
佐藤工業の純資産からはじき出すと、若築は連結決算において、これまでに膨大な評価替益を出していたことになる。その結果今回の▲58億円の売却損では、これまでの計上がいかに杜撰だったかということになる。
若築の2010年3月期の連結による自己資本は204億円、同率30.4%となっているが、前期決算に照らせば、21.8%の自己資本率まで落ちることになる。
自己資本30%の会社の株価が48円(7/15)とは、以上のようなことから市場が同社を信用していない証となっている。

佐藤工業株式会社
 
 
 流動資産合計
158,090
百万円
 固定資産合計
10,722
百万円
 流動負債合計
103,706
百万円
 固定負債合計
14,820
百万円
 純資産合計
50,286
百万円
 
    
    
 売上高
140,114
百万円
 税引前当期純損失金額
448
百万円
 当期純損失金額 
1,317
百万円

※09年6月期連結?
売却交渉で弱腰。それとも金融機関が引き揚げる一環として佐藤工業株を売却させたのか。
 
[ 2010年7月16日 ]
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