藤澤信義氏率いるJトラスト/第①四半期 主力は消費者金融
Jトラストの第①四半期の状況は次の通り。
(事業者向貸付業務)
事業者向貸付業務は、主にJTFS(Jトラストフィナンシャルサービス)において取り扱っている。金融事業における中長期的な戦略として商業手形割引の推進を行っており、商業手形の融資残高は増加となったものの、改正貸金業法の完全施行の影響を受けて、営業貸付金の融資残高については減少。以上の結果、当第1四半期連結会計期間末における融資残高は、商業手形では14億58百万円(前年同四半期比61.3%増)、営業貸付金では21億06百万円(前年同四半期比8.2%減)、長期営業債権では50百万円(前年同四半期比32.7%減)となり、長期営業債権を含めた融資残高の合計は36億15百万円(前年同四半期比10.4%増)。
(消費者向貸付業務)
消費者向貸付業務は、主にJTFS及び西京カード株式会社において取り扱っている。当第1四半期連結会計期間末における融資残高は、回収が順調に進んだ結果、営業貸付金では140億23百万円(前年同四半期比36.1%減)、長期営業債権では31億98百万円(前年同四半期比160.7%増)、長期営業債権を含めた融資残高の合計は172億22百万円(前年同四半期比25.7%減)。
(信販業務)
信販業務は、JTFSにおいて割賦販売による信販業務を取り扱っている。当第1四半期連結会計期間末における割賦立替金残高は、回収が順調に進んだ結果、31億91百万円(前年同四半期比47.9%減)、長期営業債権では63百万円(前年同四半期末は4百万円)、長期営業債権を含めた割賦立替金残高の合計は32億55百万円(前年同四半期比46.9%減)。
(信用保証業務)
信用保証業務は、当社及びJTFSにて取り扱っている。中長期的な戦略として信用保証業務の拡充を推進、西京銀行の貸付に対する保証を中心に債務保証残高の積み上げを図った。以上の結果、当第1四半期連結会計期間末における債務保証残高は、有担保貸付に対する保証では26億33百万円(前年同四半期比36.0%増)、無担保貸付に対する保証では54億45百万円(前年同四半期比613.0%増)。
(債権買取業務)
債権買取業務は、当社、JTFS、パルティール債権回収及び合同会社パルティールにて取り扱っている。買取債権の回収も順調に推移しており、当第1四半期連結会計期間の営業収益に大きく寄与。また、中長期的な戦略として、新たな債権についても積極的に買取を行い、当第1四半期連結会計期間末における買取債権残高は50億63百万円(前年同四半期比232.9%増)となっているとしている。
日本振興銀行との関係は、今後とも双方のシタタカサの関係で維持されるものと思われる。
連結/百万円 | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 当期利益 |
10年3月期第①四半期 | 4,145 | 328 | 373 | 607 |
11年3月期第①四半期 | 4,469 | 1,379 | 1,385 | 916 |
前第①四半期比 | 107.8% | 420.4% | 371.3% | 150.9% |
11年3月期予想 | 17,157 | 4,448 | 4,435 | 3,668 |
11年3月期第①四半期 | 総資産 | 純資産 | 自己資本 | 自己資本率 |
36,825 | 11,696 | 11,465 | 31.6% |
株主名簿、平成22年3月31日現在
氏名又は名称 | 所有株数/千株 | 割合(%) |
藤澤 信義 | 14,710 | 49.44 |
西京銀行 | 1,400 | 4.71 |
日本振興銀行 | 1,320 | 4.44 |
レスポワール投資事業有限責任組合 合同会社レスポワール | 1,249 | 4.2 |
大阪証券金融 | 846 | 2.85 |
SBI証券 | 419 | 1.41 |
渡部 眞佐男 | 350 | 1.18 |
吉田 岳司 | 200 | 0.67 |
水谷 邦彦 | 150 | 0.5 |
楽天証券 | 150 | 0.5 |
計 | 20,795 | 69.89 |
借入残、平成22年3月31日現在
金融機関名 | 借入残 |
日本振興銀行 | 11,663 |
西京銀行 | 2,665 |
大阪厚生信金 | 595 |
その他 | 965 |
借入残合計 | 15,888 |
同社に直接は関係ないが、藤澤氏の関係会社が日本振興銀行が所有していたNISグループを買収して、傘下としている。NISグループは金融会社であり、同社などと統合もありうる。しかし、日本振興銀行の大口金子元が預け金を引き揚げない限りである。
[ 2010年8月18日 ]
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