アイコン 中国で静岡ブームの兆し?『富士山』『茶畑』などドラマ登場効果

静岡県がロケ地となった中国のテレビドラマが放映されたのをきっかけに、中国国内で
静岡の認知度が急上昇している。
ドラマは7月で終了したが、DVDが発売され、インターネット上では「静岡ってすてき」
といった書き込みが相次ぐ。県内ロケ地をめぐる旅行商品も企画され、中国人観光客急増の
気配もある。

テレビドラマの題名は「杜拉拉升職記(ドゥーラーラーションジージー)」(杜拉拉の職場奮闘記)。
若手女性社員の杜拉拉が困難を克服しながらビジネスウーマンに成長していくストーリーで
5~7月に北京、上海、深●などのテレビ局が放映。(●は土へんに川)

全32話中、杜拉拉が恋人と仲良く旅する場面など、後半の計4話分が静岡県内で撮影され、
富士山や伊豆市の土肥温泉、島田市の茶畑や大井川鉄道のSLなどが登場した。

放映後から「静岡の海鮮料理、日本茶がおいしそう」「ドラマに出てきた温泉に入ってみたい」
「静岡旅行の“攻略法”を教えて!」などとネットの書き込みが増え始めるなど、ドラマ効果はてきめん。

静岡ブームの兆しに目をつけ、中国の大手旅行会社「ctrip」は、県内のロケ地をめぐる
ツアーを発売中。6日間の行程で、料金は1万1800元(約15万円)。第1弾が9月29日に
出発する。

同社の企画宣伝部門担当者は、中日新聞の取材に「新商品として出したばかりで、ヒットするかは
未知数」としながら、「客からの問い合わせはまずまず」と手応えを語る。

 中国では2008年に北海道で撮影された映画「非誠勿擾(フェイチョンウーラオ)」
(冷やかしお断り)が大ヒットし、ロケ地を訪れる観光客が急増している。
中国人の個人旅行客向けのビザ発給の条件が今年7月に緩和されたことも追い風に、静岡県が
北海道に続けるか、注目される。

川勝平太知事は24日の定例会見で、中国のテレビドラマ「杜拉拉升職記」について、
「(ドラマが)放送され、中国から相当の方がお越しになる可能性が高い」と期待を語った。

川勝知事は、ドラマが契機となった「静岡ブーム」を取り上げた浙江省杭州市の地元紙
「青年時報」と北京のタブロイド紙「京華時報」の記事を紹介。
このうち8月21日付の青年時報は「杜拉拉が火をつけた 静岡観光」の見出しで、
「静岡県はテレビ好きのあこがれの的になった」と報じている。

観光庁の4半期ごとの宿泊旅行統計調査によると、静岡県の中国人宿泊者数は、
昨年4~6月期の2万6720人から、今年1~3月期は3万8720人と増加の一途をたどる。

中日新聞
http://www.chunichi.co.jp/article/shizuoka/20100825/CK2010082502000128.html 
 

[ 2010年8月25日 ]
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