日本産業ホールディングス／決算提出できず　監理銘柄に

24日掲載したばかりの佐藤食品工業を乗っ取ったSFCG⇒日本振興銀行から買収した「日産アセット」が関係する日本産業ホールディングス(株)は、6月決算報告を9月末までに報告できないとして、9月29日開催予定の株主総会、およびその継続会として10月13日に再度開催すると発表した。
前フロンティア監査法人と日本産業ホールディングスはトラブったようで、決算集計中の8月に契約解除という異常さであった。それを引き継いだBA監査法人も引き継がれた内容を無視できず、9月6日子会社のアルファー・テクノロジーで経営数値に問題が発生していると発表していた。
(監査法人も今では金融庁が目を光らせており、これまでのように適当にはできなくなってきている、ヘタすれば免許剥奪となる)

そうした経過を踏まえ、同社を札幌証券取引所は監理銘柄に指定した。
日本産業ホールディングスを昨年買収、代表(会長)として率いているのは、鮎川純太氏(日産興業、日産アセット等多数所有)であり、祖父は旧日産財閥(日産自動車・日立グループ・ニッスイ等がその流れ)の創業者、鮎川純太氏は水面下で投資事業に専念するならともかく、表舞台に飛び出し、ウコン臭い案件ばかりやけに扱っている。日本産業ホールディングスも下記に示すとおりジリ貧会社であり、こうした会社の代表に納まる器ではあるまい。もっと健全な投資事業に専念されることを祈ろう。

＜日本産業ホールディングス業績推移＞

連結／百万円	2007年6月期	2008年6月期	2009年6月期
売上高	412	521	206
営業利益	-415	-272	-176
経常利益	-409	-271	-167
当期利益	-527	-516	-243
総資産	1,330	339	309
自己資本	847	314	102
資本金	617	617	617
有利子負債	285	---	105
自己資本率	63.70%	92.60%	33.00%