アイコン ユニクロ(ファーストリテイリング)/8月決算 利益23.9%増

ユニクロは、「2020年に世界No1.アパレル製造小売グループになる」ことを目標に、「グローバル化、グループ化、再ベンチャー化」を進めている。特に海外におけるユニクロ事業の拡大に力を注いでおり、中国・香港、韓国、シンガポールといったアジア地区における店舗数の拡大やグローバル旗艦店により海外ユニクロの事業基盤の強化を図っててる。当連結会計年度においては、グローバル旗艦店を2店舗(「パリ オペラ店」、「上海 南京西路店」)オープンし、成功を収めると同時に、世界市場におけるユニクロのブランドビルディングを進めた。

商品開発では、素材メーカーとの協働により開発した機能性素材のヒートテック、サラファイン、シルキードライを使った商品を次々と市場に投入し、新たな需要の創造を進めている。また、デザイナーのジル・サンダー氏との取り組みによる「+J」(プラス・ジェイ)を世界中のユニクロで販売し、ユニクロのブランド力の向上を図っている。
国内ユニクロ事業は、売上高6,055億円(前期比12.5%増)、営業利益1,295億円(同17.0%増)と二桁の増収増益。
これは、秋冬シーズンにおいて、販売数量を前年の2,000万枚から4,700万枚へと大幅に増やしたヒートテックの販売が好調だったこと、プレミアムダウンウルトラライトジャケットなど新商品の販売が好調だったことにより、上期の業績が大幅な増収増益になったことによる。しかし、下期は春先の低温による春物販売の苦戦、8月の猛暑による秋物の立ち上がりの遅れ、また、ユニクロが従来から強みとしているコア商品の在庫不足により、既存店売上高は減収となった。
この結果、値下げロスによる粗利益率低下により、下期の営業利益は、前年同期比減益となった。
出店状況は、通期を通して順調に推移し、直営店78店舗を出店、40店舗を閉店するといったスクラップ&ビルドにより、1店舗当たりの売場面積を拡大。当連結会計年度末の店舗数は808店舗(フランチャイズ店20店舗含む)と、前年期末比38店舗増加。なお、通期で大型店を31店舗出店したことから、当連結会計年度末における大型店は102店舗
海外ユニクロ事業の当連結会計年度における業績は、売上高が727億円(前期比92.5%増)、前期比でほぼ倍増、営業利益が63億円(同292.9%増)、前期比約4倍増。当連結会計年度末における海外ユニクロの店舗数は44店舗増加し、136店舗まで拡大している。

連結/百万
売上高
営業利益
経常利益
当期利益
09年8月期
685,043
108,639
101,308
49,797
10年8月期
814,811
132,378
123,755
61,681
前期比
118.9%
121.9%
122.2%
123.9%
11年8月期予想
856,000
113,500
108,500
51,000

 

[ 2010年10月12日 ]
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