アイコン 長崎市行政のアホさ加減 交通助成金

長崎市議会は、役所から提出された障害者・高齢者に対する交通費助成金(@5000円分)を交通機関(バスと市電)が使用している「長崎スマートカード」を利用、スマートカードのない交通車に対して、機器取り付けの助成を行う総額2億9600万円の議案を否決した。
市が議案として提出した新制度は、これまで対象者に5000円分の利用券を発行していたが、「長崎スマートカード」を配布するというもの。また取付機器代も含まる。しかし、タクシーの利用については、「長崎スマートカード」は使用できないため、今までどおり、タクシー利用には別途利用券を申請に基づき発行するというもの。
市議会厚生委は、①カードでは誰が利用したのか明確にならない。②新たに搭載する機器の費用対効果に疑問の2点を上げ、補正予算案に提出されていた当議案を否決した。

この問題は、それ以前に問題がある。

<利用券の問題>
まず、今までの利用券が、バスや市電とタクシーに分けて発行されていること。それも対象者の申請に基づき、それぞれ発行しているという。これでは、利用者は不便極まりない。
何故、共通券を発行しないのだろうか。市に問い合わせたが、「これまでそうしていたから」と回答。まともな回答さえできない始末。2種類の発行では仕事を煩雑にしているだけである。
市内の交通機関(電車・バス・タクシー)を利用できる共通利用券ならば、そのときの状況で何にでも利用できるが、事前申請主義ならば、自ずとタクシー券の申請は少なくなると思われる。
そうした共通券発行問題をクリアーしてから、次の問題として「長崎スマートカード」の導入を考えるべきである。

<機器の問題>
 タクシーは以前からクレジットカードで支払うことができ、タクシーはそうした機器の読み取り部分のソフトを改良するだけで「長崎スマートカード」は使用できるはずである。
それに、何故長崎市が、各交通機関が共同して発行している「長崎スマートカード」の機器取り付けに対して、税金で取付助成しなければならないのかも解せない。市電も含め「長崎スマートカード」を発行している交通機関が、自ら取り付けるべき問題である。税金により成り立っている予算をナント思っているのだろうか。
まずは、バスも電車もタクシーも利用できる共通券の発行である。
 

[ 2010年12月16日 ]
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