アイコン 日本光電工業 救急車用AEDを全品リコール 対象TECー2503・TEC-2513

AED同社は24日、販売したAED「TECー2503」と「TECー2513」を全品リコールすると発表した。2008年6月から本年年2月にかけて計1192台が出荷され、大半が消防署の救急車に配備されている。
 今月12日滋賀県で発生した救急車で搬送中の心肺停止状態の男性が、AED不作動により、そのまま転送先で死亡した事件で、同社のAEDが、機器内部が0度以下の場合、電源が入らない可能性があるとして、半自動除細動器を回収し電子部品を交換する。

トランジスタの何が問題であるのか第3者機関で調査を要するが、厚労省は何もせず、メーカー任せにしている。政権が貧弱だと厚労省の官僚も職員もいいころ加減になっているようだ。 

 同社は、対象1192台のAEDリコールによる部品交換と同時に、納入先に正常に作動する予備の機器の配備も進めるとしているが、正常に作動する機器なのかどうかも疑問であり、一時的な対応は別にして、第3者機関の詳細な調査結果を踏まえた上で、修理・納品されるべきではないだろうか。
 同社の救急用AEDは1台200万円以上もする。それが欠陥商品なら購入することもない。
奈良県の事件のとき、内部のトランジスタが問題になりながら、また滋賀県もトランジスタが問題であったと報告している。同社のその神経が疑われる。厚労省も同じ。

TEC-2500シリーズは、救急車搭載用に開発されたAED=除細動器、使用者は主に救急救命士となる。
同製品は、メディカルコントロールにあわせて設定できる半自動タイプで、記録器を内蔵したTEC-2513と記録器がないTEC-2503の2種類がある。
本体の重さはTEC-2503で同社従来製品(TEC-2312)より約40%軽く、大幅な小型・軽量化を実現した。
本体価格(税抜き)は、TEC-2503が202万円、TEC-2513が222万円。
 同社のAED=除細動器は、医療機関等に幅広く使用されており、国内トップシェアを占めている。

同社は「機器の不具合と死亡との因果関係は不明」として、死亡事件については、何の釈明もしない。こんな会社は何れ、日本人のように泣き寝入りしない海外で大問題を引き起こし淘汰されるであろう。

<同社の2月24日のリリース>
5.改修理由
当該製品を使用した際、電源投入直後に電源が切れる事象が発生したとの報告を受けました。弊社で調査した結果、装置内部が0度付近又はそれ以下になった状態で電源を投入すると内部のトランジスタがショートしてヒューズが溶断する可能性があることが判明しました。
 このため、耐えられる温度範囲を改善する目的で、部品交換による自主改修を行います
6.危惧される健康被害
本事象が発生した場合、電源が入らないため、除細動動作が行えません。このため重篤な健康被害の発生を否定できません。なお、使用時に1件の事象が発生し心肺蘇生法を継続したものの、その後死亡に至ったとの報告を受けています。これらの因果関係については不明です。
 また、他施設にて点検時に1件の事象が発生しています。
 

[ 2011年2月25日 ]
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